• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第8回 株価低迷、それでもザッカーバーグがめげない理由

2012年5月29日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 フェイスブックの上場は、意外にも大荒れの展開となった。

 上場初日の終値は売り出し価格の38ドルをかろうじて上回ったものの、週明けに下落。一時は31ドルまで下がった。上場直前に、上場幹事のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスなどがフェイスブックの第2四半期の営業成績が予想を下回るという情報を得て、一部の投資家に対してだけその情報を流したという報道があった。これが事実なら大きな問題で、訴訟の動きが出ている。

 普通の企業なら、経営者は大きなストレスやプレッシャーを感じるだろう。株価が下がり続けるようなら、株主から退任を迫られる事態もあり得るからだ。しかしウォールストリートの波乱とは別に、フェイスブックとその創業者兼CEO(最高経営責任者)のマーク・ザッカーバーグは、そのようなプレッシャーをまったく感じていないだろう。これから述べるようにザッカーバーグは、用意周到さと強烈な個性を兼ね備えた人物なのだ。

フェイスブックは今もザッカーバーグの支配下

 まず上場後もフェイスブックの株主議決権の57%は、マーク・ザッカーバーグの支配下にある。株価がいくらになろうと、株主からザッカーバーグを批判する声が上がろうと、ザッカーバーグの意思が優先され、その地位はまったく揺るがない。

 今回の上場でザッカーバーグたちは持ち株を大量に売却したわけだが、ザッカーバーグの議決権だけはむしろ増えるという現象が起きている。これは、最初の投資家でザッカーバーグに次ぐ大株主で取締役のジム・ブライヤーが、売却後の議決権の行使をザッカーバーグに委任したからだという(この仕組みの解明を始め、Facebook上場の財務については、磯崎哲也氏の有料メルマガに詳しい)。

 ブライヤーは、シリコンバレーの名門ベンチャーキャピタル、アクセル・パートナーズのパートナーで、フェイスブックの成功を追ったノンフィクション『フェイスブック 若き天才の野望』に何度も登場するフェイスブックにとって重要な人物だ。ザッカーバーグと同級生数人しかいなかったフェイスブックの将来性を真っ先に見抜き、半ば押し売りのようにして1000万ドルを投資したのがブライヤーだ。

コメント5

「天才 「フェイスブック」の読み方」のバックナンバー

一覧

「第8回 株価低迷、それでもザッカーバーグがめげない理由」の著者

滑川 海彦

滑川 海彦(なめかわ・うみひこ)

IT分野の評論と翻訳を手がける。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。著書に、『ソーシャル・ウェブ入門』(技術評論社)ほか、訳書に『フェイスブック 若き天才の野望』など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

グローバル市場でいい仕事をしたければ、まず「世界に通用する見識」を磨くことだ。

中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授