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福島原発で活躍する国産ロボット(最終回)

2012年10月1日(月)

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 福島第1原子力発電所の原子力災害の処理を安全に進めるためには、高放射線量の建屋内がどうなっているのかを知る「情報」がまず必要だ。その役割の一翼を担っているのが、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターのロボット「Quince」である。近々、後継機である「Rosemary」も福島第1原発へ向かう。これらのロボット開発のけん引役、小柳栄次副所長は、なぜロボットに取り組むことになったのか。

 福島第1原発へは3・11以降、無人化施工重機も含めて国内外の十数種類のロボットが投入されてきたが、Quinceは他のロボットが入ることができなかった原発建屋内のエリアにまで入り、情報を収集する実用性の高さを示している。だがQuinceは、原子力災害対応ロボットとして、災害発生後に急遽作られたものではない。

 Quinceの「Q」はアルファベットの「Q番目=17番目」を意味しており、Quinceは小柳さんが手がけてきた17番目のレスキュー・ロボットなのである。2006年に千葉工業大学に赴任して以降では10番目のロボットになる。

 各ロボットには、そのアルファベットの頭文字に対応する「植物」の名がつけられている。たとえば、8号機は「Hibiscus(ハイビスカス)」、9号機は「Iris(アイリス)」、11号機は「Kenaf(ケナフ)」という風に。Quinceはカリン(マルメロ、ボケの一種)で、18番目の次号機はRosemary(ローズマリー、迷迭香)だ。

2006年6月、ドイツ・ブレーメン市で開催された「RoboCup2006」のレスキューリーグで準優勝した「Hibiscus」。世界大会3連覇を狙ったが、準優勝だった。瓦礫に埋もれた被災者の体温、動き、二酸化炭素排出量などの生存サインの記録数も得点に加算される。(写真:山根一眞)
福島第1原発2号炉建屋内のアクセス予定ルートと、2012年6月13日の実際の調査時の遠隔操作モニター。操作方法やユーザーインターフェースはロボットによってまちまちなので、自動車のような運転・操作の標準化も課題だ。(資料:東京電力)
福島第1原発に投入された「Quince」はさらに改良が加えられ、「Quince2」「Quince3」として送り出された。今後、建屋内で被ばくしたロボットを除染する装置も設計中という。(資料:千葉工業大学未来ロボット技術研究センター)

 では、千葉工大以前のA~Gの7機のロボットは、どこで開発されたのだろうか――。

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「福島原発で活躍する国産ロボット(最終回)」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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