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社長、会社の「仕組み」を一望できますか

クラウドやビッグデータに飛びつく前にやるべきこと

2012年10月11日(木)

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 ピーター・ドラッカー氏は「必要な情報は現在の情報システムでは得られない」(『43年前に指摘された「コンピュータ病」』を参照)と指摘した。なぜなら経営者が「情報責任」を果たしていないからで、この問題がある限り、最新IT(情報技術)をどれほど利用しても事態は変わらない。

 情報責任を果たすとは「どのような情報が必要か。どのような形で必要か。いつ必要か。誰から得るか。そして自分はどのような情報を出さなければならないか」を決めることである(『「CIAのI」をお持ちですか』を参照)。

 経営者に限らずビジネスパーソンは「情報を使ってものごとをなしとげるという情報リテラシーの域に達しなければならない」(『パソコン操作は情報リテラシーではない』を参照)。その上で「組織が必要とする情報」を定義していく(『「組織が必要とする情報」を持っていますか?』を参照)。

 ドラッカーが指摘した「組織が必要とする情報」を定義し、それを情報システムに実装、情報の品質管理をしていく方法の一例を、情報マネジメントの国際的プロフェッショナル団体DAMA(データマネジメントアソシエーション)日本支部の林幹高理事に寄稿してもらった(『社長、勘や占いで決めては困ります ~ 意思決定に必要な高品質の情報を生み出す方法』)。引き続き今回は、林理事に「企業の仕組み」を表現するアプローチを解説してもらう。

 「自分の会社の理想形って何」

 私がジャカルタでIT企業を経営していた頃、同じく現地で社長をしていた友達に聞いてみた。その答えに軽いショックを受けた。

 「強いて言えば坂本竜馬型かな。自分が寝てても、酒を飲んでいても、会社はちゃんと回っている。これが理想だな」

 竜馬が亀山社中を本当にこのように運営したかどうかについては定かではない。とにかく、部下がしっかり運営してくれているというのはありがたい話ではある。ただ、私は何でも自分でやってしまいたいタイプだったので、彼の答えに「それって怠けたいだけではないの」と突っ込みを入れてしまった。

 改めて考えてみると、企業の規模が大きくなればなるほど、とてもではないが自分の目ですべてを見ることは不可能だ。寝るか酒を飲むかはさておき、「会社はちゃんと回っている」仕組みを作らねばならない。しかも、その仕組みは会社に何らかの危機が訪れても、対処できるものでなければならない。

 部下の仕事を代わりにやることなど、経営者や経営幹部に期待されてはいない。地位が上に行けば行くほど、配下の組織が「ちゃんと」動く仕組みを作る。それが上司の役割である。

 それでは、組織が思惑通り動いているということをどうやって判断するのか。自分自身にいくつかの疑問を投げかけてみた。

 まず思惑というものが明確になっているだろうか。会社や担当組織の全体像を自分は把握していると言えるだろうか。

 目をつぶれば、誰が、いつ、どこで、何を、どのように、なぜやっているのかが浮かんでくるか。そこに見落としがないと言えるか。他の幹部に明瞭に説明することができるか。

 目の前に座っている部下が今いったい何をやっているのか把握しているか。それとも毎朝報告会をしないと分からなくないか。

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「社長、会社の「仕組み」を一望できますか」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BP総研

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者。2009年1月から編集長。2015年から日経BP総研 上席研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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