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現地報告! 構想30年のスーパー望遠鏡「アルマ」がついに動き出す

日本が先鞭をつけた1200億円の巨大国際プロジェクト(その1)

2013年4月5日(金)

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 また三菱電機や富士通などの大手メーカーのほか、200社におよぶ中小のものづくり企業が開発・製造に参加してきたことから、戸田社長の勧めでその「日本力」を記録したノンフィクション作品『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』(仮題、日経BPコンサルティング、近刊予定)の出版が決まった。

 今年3月13日の開所式は、そのノンフィクション作品に欠かせない要素になるという思いもあり、再び現地を訪れたのである。

「アルマ」の開所式は海抜2900メートルの山麓施設に設営された巨大な仮設テント内で開催。移動、配置した4台のアンテナのもと、何とも熱の満ちたセレモニーとなった(撮影:山根一眞)

 「アルマ」は日米欧が総額で約1200億円を投じた国際共同のビッグプロジェクトで、日本(東アジア)は20%の約250億円相当の仕事を分担した。各国の「アルマ」による観測利用時間は経費負担額に応じて配分されるわけではなく、実際は日本は予算比を上回る観測時間枠を獲得している。これは日本チームによる欧米との粘り強い交渉によって、「アルマ」への装置や人的資源での「貢献度」(in-kind contributions)による配分比が受け入れられた成果だった。「アルマ」の価値と同時に、そういう「日本力」も広く伝えたいという思いも強い。

 開所式は、チリ北部のアタカマ砂漠にある標高2900メートルの「アルマ山麓施設」でとり行われた。

 この地に至るには、成田から地球の反対側のチリの首都、サンチャゴまでおよそ24時間のフライトの後、国内便で2時間北上してカラマ(人口13万8000人)へ飛ぶ。カラマは、世界最大の銅の露天掘りの産業遺産がある鉱山の町だが、既にここは広大な砂漠のまっただ中だ。その砂漠の一本道を約2時間東に走ると、標高2438メートルのオアシスの町、サン・ペドロ・デ・アタカマ(人口2500人)に着く。標高2900メートルに建設された「アルマ」のバックヤード「アルマ山麓施設」は、このオアシスの町からさらにクルマで40分の場所だ。

銅鉱山の町カラマからオアシスの町、サンペドロ・デ・アタカマまでは、砂漠の中の一本道が続く(撮影:山根一眞)
下に白く見えるのが「アルマ」のバックヤードである山麓施設。全く何もない場所だ(撮影:山根一眞)

コメント2件コメント/レビュー

アルマプロジェクトに関わったて来られた方々に最大の敬意を表します。このプロジェクトに限らず、我が国の自然科学並びに工学分野における皆様のたゆまぬ努力に敬服します。おどろおどろしい世間の事件事故の記事ばかりが目立つ今日この頃、こういう記事が何と少なくなったことかと改めて感じる。しかし、このプロジェクトには、関わった一人ひとりの己の分野・職業・道に対する飽くなき努力と挑戦し続ける気概を感じます。一方同じ現実の世界で、金の亡者のごとく経済第一主義的な価値観でしか物事を捉えられない人々の多さに無力感を覚える。人の心のバランス感覚の問題かもしれないが、一方に傾斜し過ぎない人格を我々は求められているのではないでしょうか。(2013/04/10)

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「現地報告! 構想30年のスーパー望遠鏡「アルマ」がついに動き出す」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

アルマプロジェクトに関わったて来られた方々に最大の敬意を表します。このプロジェクトに限らず、我が国の自然科学並びに工学分野における皆様のたゆまぬ努力に敬服します。おどろおどろしい世間の事件事故の記事ばかりが目立つ今日この頃、こういう記事が何と少なくなったことかと改めて感じる。しかし、このプロジェクトには、関わった一人ひとりの己の分野・職業・道に対する飽くなき努力と挑戦し続ける気概を感じます。一方同じ現実の世界で、金の亡者のごとく経済第一主義的な価値観でしか物事を捉えられない人々の多さに無力感を覚える。人の心のバランス感覚の問題かもしれないが、一方に傾斜し過ぎない人格を我々は求められているのではないでしょうか。(2013/04/10)

昨年建設に携わっていた方が殺害されたことが大変残念である。是非これからは、すばる望遠鏡に負けない成果を挙げてほしい。(2013/04/05)

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