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難題を克復! スーパー天体望遠鏡「アルマ」を支える“ニッポンの力”

日本が先鞭をつけた巨大国際共同プロジェクト(最終回)

2013年4月16日(火)

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 前々回の「現地報告! 構想30年のスーパー望遠鏡『アルマ』がついに動き出す」、そして前回の「史上最大! スーパー天体望遠鏡「アルマ」の正体」と2回にわたってお届けしてきた、今年3月13日にチリで行われた「アルマ」開所式からの現地レポート。今回が最終報告となる。

開所式の会場の外に置かれたアンテナ移動台車の上でこの日を喜ぶチーム(撮影:山根一眞)

福井照副大臣が日本の“本気”をアピール

 開所式に参列したのは、日本からの66人を含む世界を代表する天文学者や科学者たち約350人だ。

 海抜2900メートルにあるバックヤード「アルマ山麓施設」に設営された巨大テント内会場の正面には、大型のスクリーンが2基設置され、チリのセバスティアン・ピニェラ大統領や日本の文部科学省の福井照副大臣も参列した。福井副大臣が、日本は今後30年にわたり「アルマ」を支えると力強い発言をしたことで、欧米の要人たちは「日本の意気込みはすごいぞ、我々もうかうかしていられない」と口にしたという。

開所式で英語によるスピーチをする文部科学省副大臣、福井照さん(撮影:山根一眞)

 この開所式では、突然、スクリーンに国際宇宙ステーションからの中継ビデオが映し出され、カナダのクリス・ハドフィールドと米国のトム・マーズバーンの両宇宙飛行士が「アルマ」へのお祝いのメッセージを伝えて一同を湧かせた。

 やがて画面には海抜5000メートルの山頂施設に並ぶアンテナ群が写し出され、ピニェラ大統領が「スイッチオン」を伝えると、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のテーマ音楽に合わせてアンテナ群が一斉に首を振り、銀河系の中心に向けられた。何とも心憎い演出だ。

 石黒正人さん(国立天文台名誉教授)は、「私が大好きな映画音楽です。今日は、宇宙を見る素晴らしいスクリーンを備えたアルマ映画館のオープンなんだと思いました。今日は生涯最高の日です」と、およそ30年目に迎えたマイルストーンの喜びを語っていた。

開所式を終え喜びをわかちあう参列者たち。会場脇と会場を見下ろす高台には日米欧のアンテナ4台が整列していた(撮影:山根一眞)

コメント3件コメント/レビュー

宇宙開発等の分野への予算はもっと増やすべきです。時代は「宇宙を制するものが、未来を制する」という段階に入っています。「制する」ということは悪いことではありません。国に経済が集まり、技術が集まり、それが全国民のお金のゆとりと心のうるおいをもたらすことにつながります。日本の世界への貢献は提供物がお金にしろ、技術にしろ、もっと全面的に国民へ周知するべきだと思います。これはメディアの仕事の領域になると思いますが、日本人であることに誇りを持つ日本国民をもっと増やすべきです。私は、常々、メディアとして存続する条件の一つに「国を文化的にも経済的にも隆起させているかどうか」という点を挙げたいと考えています。国力を下げるような情報を垂れ流すマスコミは放送権限と報道権限を縮小させていいと思っています。日経ビジネスさんにも、このような情報に人々の注目が集まるように、さらにがんばって頂きたいと思います。(2013/04/17)

「山根一眞のポスト3・11 日本の力」のバックナンバー

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「難題を克復! スーパー天体望遠鏡「アルマ」を支える“ニッポンの力”」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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宇宙開発等の分野への予算はもっと増やすべきです。時代は「宇宙を制するものが、未来を制する」という段階に入っています。「制する」ということは悪いことではありません。国に経済が集まり、技術が集まり、それが全国民のお金のゆとりと心のうるおいをもたらすことにつながります。日本の世界への貢献は提供物がお金にしろ、技術にしろ、もっと全面的に国民へ周知するべきだと思います。これはメディアの仕事の領域になると思いますが、日本人であることに誇りを持つ日本国民をもっと増やすべきです。私は、常々、メディアとして存続する条件の一つに「国を文化的にも経済的にも隆起させているかどうか」という点を挙げたいと考えています。国力を下げるような情報を垂れ流すマスコミは放送権限と報道権限を縮小させていいと思っています。日経ビジネスさんにも、このような情報に人々の注目が集まるように、さらにがんばって頂きたいと思います。(2013/04/17)

商売とか利益とかに直結しないエリアでの日本の活躍は正直に嬉しい。グローバリズムの流れで、「利益こそが正義」とでも言いたくなる状況は情けないを通り越している。企業は世界でのシェア争いや利益率の向上の為には、国内で余分な社員は整理するし、最近は「もっと楽に解雇出来る様に」なんて要求まで上げている様だ。信玄の「人は石垣、人は城」から幸之助の「企業は人を育てる」までの歴史が、まるで他所の国のおとぎ話でも聞いている様な気分になってしまう。自由経済と資本主義でこれからも行く以上、国際競争で負けない事は重要だが、人のあり方まで彼等の真似をする事はない、とこの頃は思う事が多くなった。以前と比べて、益々世の中が味気なく、ぎすぎすした感じになっている所為だろう。無駄なものまで買って消費を伸ばすよりは、生き甲斐や、幸福感を感じ乍ら生活出来る国を目指したいものだ、と思う。(2013/04/16)

森田さんの事件は新聞報道で見た記憶が有ります。大事な方を失い残念で成りません、しかしそれを乗り越えて関係者する方々の必死の努力により素晴らしい成果が得られると思います。国はもっと多くの予算を割くべきと思いました。本が出たら直ぐに読むつもりです。(2013/04/16)

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