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米巨大竜巻災害で世界のメディアが伝えた“ある日本人”の名

「Fスケール」の考案者、藤田哲也博士の生涯(その1)

2013年6月18日(火)

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 5月20日、米国オクラホマ州を未曽有の巨大竜巻が襲い、甚大な被害をもたらした。世界中に被災地の信じがたい様子が伝えられたが、その中で一人の日本人の名が繰り返し報道された。その人物の仕事と生涯をたどった。

 福岡県北九州市小倉南区。北九州空港に近い中曽根というアパートやマンションに囲まれた住宅地の中に、こじんまりとした墓地がある。2013年5月25日の土曜日、私はやっとみつけた墓石の前で手を合わせた。「丸に三つ柏」の家紋が刻まれた墓石には藤田家之墓と記されている。

 墓石の左手には、V字型の噴水のような絵が刻まれた碑がある。「FUJITA FAMILY U.S.A 1993 Tetusyta Theodore Fujita」という名も。その横に立つ細長い看板から、そのV字型の彫刻が何を意味するかが理解できる。

 竜巻の強さを示す『Fスケール』の考案。航空機の墜落原因『ダウンバースト』を発見して命名し、その予防策を開発。気象学のノーベル賞と云われる仏航空宇宙アカデミー金メダルを受けた。シカゴ大学特別貢献教授 藤田哲也博士 ここに眠る。

 藤田記念館建設準備委員会

 V字型の彫刻は、竜巻を表現しているのである。

藤田哲也博士が眠る北九州市小倉南区中曽根にある藤田家之墓。左の碑には竜巻の絵が刻まれている(撮影:山根一眞)

【お詫びと訂正】上記画像のキャプションにおきまして、初出に「その下には地震の巣であるプレートの衝突と火山噴火の絵。これは地質学者である博士の弟、碩也氏の仕事を物語っているようだ」とありましたが、これは碩也氏ではなく藤田博士の長男で、現在米ミシガン州立大学教授のKazuya Fujita博士でした。お詫びして訂正します。

コメント3件コメント/レビュー

 藤田博士の記事、興味深く読ませていただきました。筆者・山根氏が藤田博士の故郷・北九州にまで足を運ばれ、真摯な取材をされたことは素晴らしいことだと思います。記事の内容も極めて理解し易く、初めて知る方も興味を持ったことでしょう。次回の掲載が待ち遠しく思います。また、藤田博士が残された数々の業績を誇りに思っている方々など、関係者の喜びはひとしおであると感じた内容でした。子供ハウスの建設以来、久しぶりに大感動しています。(2013/06/24)

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「米巨大竜巻災害で世界のメディアが伝えた“ある日本人”の名」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 藤田博士の記事、興味深く読ませていただきました。筆者・山根氏が藤田博士の故郷・北九州にまで足を運ばれ、真摯な取材をされたことは素晴らしいことだと思います。記事の内容も極めて理解し易く、初めて知る方も興味を持ったことでしょう。次回の掲載が待ち遠しく思います。また、藤田博士が残された数々の業績を誇りに思っている方々など、関係者の喜びはひとしおであると感じた内容でした。子供ハウスの建設以来、久しぶりに大感動しています。(2013/06/24)

高校の大先輩である藤田博士を直に眼にしたのは、高校1年生の時の創立記念日での特別講演である。その時から憧れの人であったが、残念ながら日本でのその活躍の評価に対する低さから、日本での教鞭の夢が叶わず、不遇の晩年を送ったと伝え聞いたことがある。他の海外のみで活躍する人たちに対しても日本は非常に冷たいという話も聞いたことがある。グローバル化は良いが国際的なUターンに対する評価を国を上げて高めていくべきではないだろうか。(2013/06/18)

日本には大して多くない竜巻の研究で日本人学者が大きな足跡を残したとは知らなかった。アルマ望遠鏡の構想を押し進めたのも日本人天文学者だと聞いた。経済界では多くのエリアで主役の座を滑り落ちた日本だが、天文、気象に関しては何故国際的にも通用する一流の学者が未だに多く存在するのか、理由を知りたいものだ。恐らく、彼等を突き動かしているのは情熱や熱意と言ったもので、必ずしも英会話力等が優れている訳ではないのだろう。原因を探れば、日本が今後国際化の中でどの様に人を育てたら良いのか非常に参考になるのでは無いだろうか。「金儲けは下手でも構想はとてつもなく大きい!」なんて評価がより多くの日本人に下されるとしたら、それは誇るべき事だろう。世界はグローバリズムという名の下に資源や金を使って自国に以下により多くの利益をもたらすかばかり考えている政治家ばかりで、地球規模での未来像を描く人材は見かけない。利己を度外視した国際体制構築は日本の天文学者からで適そうな予感がする。(2013/06/18)

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