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日英で表彰、「水月湖」に世界から熱い視線

「年縞」を読み解いた在英日本人研究者(その2)

2013年8月22日(木)

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 世界の歴史の「ものさし」の標準とする決定が下された、水月湖の「年縞」。

 福井県若狭町の三方五湖のひとつ、水月湖の湖底から2006年の夏に得た約73メートルの堆積土には、1年あたり0.7~0.8ミリの厚さの「縞」が、連続して7万年分残っていた。この「水月湖の年縞」に世界の熱い目がそそがれている。

水月湖の「年縞」の一部。左は湖底の堆積層のボーリングで得たコアの一部で上下の数字は掘削したコアの深度。5センチ幅の中に76年±1年の「年縞」がきれいに残っていることがわかる。(写真提供:中川毅)
世界の「年縞」の“産地”。いずれも長年にわたり大きな水の流入などによる攪乱がなかった閉じた湖沼だ。グリーンランドでは氷床をボーリングして得た氷のコアの縞を数え解析する仕事が1970年代から行われてきた。写真は日本も含めた9カ国の共同氷床コア掘削プロジェクト(NGRIP)から引用。湖沼、氷床のほか鍾乳石を使う同様の研究も行われている。(図:中川教授の資料を基に山根がGoogleMapを使い構成)
福井県若狭町の三方五湖の一部。手前が水月湖、左奥が菅湖、右奥は三方湖だ。水月湖は周囲の他の湖との連絡部分が狭く流れ込む大きな川もないため、数万年にわたり湖水が大きな攪乱を受けず見事な「年縞」が形作られてきた。2013年3月23日、三方五湖レインボーラインから撮影。(写真:山根一眞)

研究チームに大和エイドリアン賞

 2013年7月19日、2006年の水月湖第二次調査プロジェクトのリーダーをつとめ、一時帰国中の中川毅さん(英国ニューカッスル大学教授)に朗報が入った。このプロジェクトを進めてきた日英の共同チーム(中川さんと名古屋大学教授の北川浩之教授が代表)に対して、大和エイドリアン賞の授与が決まったという知らせだった。

 大和エイドリアン賞は、1988年に大和証券による基金によって発足した英国の非営利団体、大和日英基金が日英の優れた共同研究に対して贈っている賞で、受賞式は11月27日にロンドンで行われる。

 また、8月4日には、日本第四紀学会が、2013年の学術賞を中川さんに贈ると発表している(「後期更新世における古気候学、年代学の高度化への貢献」)。

コメント1件コメント/レビュー

偉業は一日してならず!(2013/08/22)

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「日英で表彰、「水月湖」に世界から熱い視線」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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