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秘密保護法成立で、より秘匿される偵察衛星の取得画像(その2)

日本独自のデュアルユース・システム構築を

2013年12月26日(木)

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 情報収集衛星(IGS)を巡る問題は「安全保障に関係するのだから当然秘密にすべきだ」と無批判に決めつけてはならない。「そもそも偵察衛星は何をするために開発し、運用してきたものなのか」を遡って考える必要がある。

 偵察衛星は、冷戦時代に米ソが核弾頭付き大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備状況を調べるため相互に開発した。米国では当初、対空ミサイルが届かない高度を飛ぶU-2のような高高度偵察機がその役割を担っていた。しかし1960年5月に、ソ連領空を侵犯して偵察活動中だったU-2が、ソ連軍によって撃墜されたことを契機に、偵察衛星の開発が一気に加速した。

 米中央情報局(CIA)が主導して、「コロナ(KH-3)」という最初の偵察衛星を開発した。現在、コロナは機密指定が解除されており、米国家偵察局(NRO)がホームページで資料を公開している。実機はワシントンD.C.のスミソニアン航空宇宙博物館が展示している。

コロナが撮影した中国が保有するロプノールの核実験場(撮影日は非公開)。中国は1964年10月16日に最初の核実験を実施している。核実験直後の映像と思われる(NROホームページより)。

 NROは、コロナの後継で1980年代半ばまで使っていた「ガンビット(KH-7)」「ガンビット3(KH-8)」「ヘクサゴン(KH-9)」偵察衛星の使用に関するデータも公開している。このおかげで、冷戦最盛期までの偵察技術について、かなりの部分が明らかになっている。分解能はまだ機密指定を解かれていないが、公開された情報から、これらの偵察衛星は30センチ以下の分解能を持っていたと推定されている。

ヘクサゴン偵察衛星(KH-9)の概要(NROパンフレットより)。1971年から1986年までに20機が打ち上げられた。

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「秘密保護法成立で、より秘匿される偵察衛星の取得画像(その2)」の著者

松浦 晋也

松浦 晋也(まつうら・しんや)

ノンフィクション作家

科学技術ジャーナリスト。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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