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 「あなたがNHKの新会長です」と言われたら、どう答えたらよいだろうか。

 次期会長はすでに決まっている。NHKは12月20日、籾井勝人日本ユニシス特別顧問が次期会長に2014年1月25日から就くと発表済みだ。任期は3年だから、3年後にはあなたがNHK会長になれるかもしれない。

 もちろん「NHK新会長」というのは極端な話である。ただ、まったく畑違いの役職を引き受けてほしいと声がかかる可能性は誰にでもある。

 製造業一筋で来た人にネット企業やIT(情報技術)企業から要請があったらどうか。流通業に長年在籍した人がNPO(非営利団体)の仕事をしないかと打診されたらどうすべきか。組織の体質も、仕事のやり方も異なる所に落下傘で舞い降りて成功できるかどうか。自問自答してみるのは意義深い。

7年前の印象深い講演

 籾井次期NHK会長は12月20日の記者会見で「人生2度目の落下傘」と述べたという。1度目の落下傘降下はどうであったか振り返ってみよう。

 1度目は籾井氏が三井物産の副社長から日本ユニシスの社長に転じた2005年6月であった。日本ユニシス社長に就任してから1年後に、筆者は2006年7月、『「ITの非常識」を語った日本ユニシス社長』というコラムを本欄で公開し、その末尾に「籾井社長に期待したい」と書いた。

 そのコラムは籾井氏の講演に関する感想文であった。2006年7月に開かれたカンファレンス「IT Japan」における籾井氏の発言が興味深かったので紹介しようと一文を書いた。当時、籾井氏が自分で作り、来場者に配布したメモを再掲する。

  • 曖昧な商慣習
  • 3文字の業界用語
  • コミュニケーション(相互理解)の欠如
  • 社会インフラに求められる品質
  • 米国が支配する先進技術
  • 過密した市場
  • 赤字プロジェクトの原因
  • 解決すべき高度技術者不足
  • ベトナムに感じたこと
  • IT立国 日本?
  • 幸福な社会生活とITの利活用
 

 7年後に読んでも、このメモはよく出来ている。残念ながらITの世界は今でもほぼメモの通りで、さほど変わっていない。


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