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「仕事ができる人の頭は20代に作られる」説を巡る意見交換

2014年10月21日(火)

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 「仕事ができる人の頭は20代に作られる」――これは真実だと思う。ただし「20代に頭を鍛え損なった」としてもその後の取り組み次第で頭を鍛えられるはずだ。こう考えて9月26日、IT(情報技術)関連のサイトITproに拙文(『「20代で頭を鍛え損なった人がすべきこと」に取り組む50代のある半日)』を書いたところ読者や知り合いから意見が寄せられ、さらに考える機会を得たので今回はそのことを書く。

 まず「仕事ができる人の頭は20代に作られる」とはどういうことか説明する。ITproに書いた拙文から引用する。

 何かを成し遂げた人に「どうしてできたのか」と問うと若い頃の経験を必ず持ち出された。例えば、製品の企画、設計、生産、営業、客先への搬入、障害対策、保守を全部やらされて苦労したが、物事を判断する軸が頭の中に複数でき、その後の仕事にとても役立った、といった話である。

 上記は10年ほど前、画期的な製品や技術を生み出した人を連続して取材した時の経験である。業種も分野もまったく違う人たちに会ったにも関わらず「なぜあなたはイノベーターになれたのか」という質問への回答はほとんど同じだった。

 つい最近も二人のできる技術者から同様の発言を聞き、それがきっかけになってITpro向けの原稿を書いた。一人は「様々な仕事場に行きたいと自ら手を上げ、実際に行かせてもらった。その経験が今の自分をつくった」と伝えてきた。

 もう一人は「若い頃、何でも丸投げする上司の下にいて酷い目に会った。その結果、社内外で難しい案件が発生するたびにプロジェクトを起こして解決する役回りになり、電気、機械、素材、ソフトウエア、何でもこなせる力が付いた」と語ってくれた。

物事を大きくとらえる経験を若いうちに

 念のため確認したところ、彼らが「経験」をした「若い頃」とは20代であった。やはり「仕事ができる人の頭は20代に作られる」。その経験とは様々な仕事を同時にやる、あるいはやらされることである。

 先の引用箇所にあった通り、多様な経験をすると「物事を判断する軸」が頭の中に複数できる。企画の仕事をすれば企画について考える。設計をすれば設計について頭を使う。それぞれ頭を使う場所が違うようで結果として頭が鍛えられ、物事を大きく、その全体を把握できるようになる。

 「様々な仕事場」で働くと企業によって現場の雰囲気が異なることが分かり、ある企業で通用したやり方がこちらの企業では拒否されたといった経験を積め、企業という全体をつかめるようになる。「何でも丸投げする」上司の下にいると自分であらゆることをこなさなければならず結果として一通りの物事を体験できる。

 細分化された仕事のどれか一つに集中するということではない。こうした経験も若い頃に欠かせないが、時にはもっと広くあるいは大きく物事をとらえる経験が必要である。

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「「仕事ができる人の頭は20代に作られる」説を巡る意見交換」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BPビジョナリー経営研究所

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者、2009年1月から編集長。2013年から現職。プロジェクトマネジメント学会員、ドラッカー学会員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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