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“「はやぶさ2」の打ち上げ延期”が大々的に報じられてびっくり!

小惑星探査機「はやぶさ2」の取材ノートから(1)

2014年11月30日(日)

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 11月30日、日曜日に打ち上げられる予定だった「はやぶさ2」の打ち上げが延期された。

 JAXAから【H-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)の打上げ延期について】というメールを受けたのは、28日(金)の14時だった。当日は、雨模様という予報だったので、氷結層の心配がなければいいなと思っていたのだが、心配は的中、延期の理由はその「氷結層」だった。

 JAXAによる「打ち上げ延期」のニュース・リリースには、「氷結層」を説明する図も添付されていたが、これも何度も見てきたものと同じだった。上空の雲の中の水滴が直径1mm以上の氷の粒となりそれがぶつかりあうと帯電し、雷が発生しやすくなる。


2014年1月28日、JAXAが配信した「打ち上げ延期」リリースの添付資料。

落雷には用心に用心を

H-IIAロケットは打ち上げからわずか1分39秒後には高度46km、時速約5000kmに達する。「危険につき用心」の氷結層は高度20kmまでだが、打ち上げ直後から猛加速を続けるロケットがその帯電した雲を突き抜けていけば雷を誘発するおそれが大きい。落雷時の電圧は200万~10億ボルト、電流は1000~20万アンペアといわれる。ロケットがこういう落雷を受ければ、搭載している「はやぶさ2」の電子機器がダメージを受ける心配がある(数年前、拙宅は落雷によって大事な電子機器がことごとく破損しました)。くわばらくわばらだ。
  H-IIAロケットは高さが53m、直径4m。一般のビルならほぼ12階の高さに相当する巨体だ。燃料込みの重量は286トン、路線バスの28台分もの巨体を宇宙へと上げるには、用心に用心を重ねなくてはいけない。「氷結層」ができるおそれがある場合は、安全のために打ち上げを延期するのは当然なのだ。


2014年8月30日、相模原市のJAXA宇宙科学研究所で公開された製造を終えた「はやぶさ2」。(写真:山根一眞)

2014年8月30日、「はやぶさ2」の完成披露の場の横に壁に貼ってあった雷除のお札。(写真:高橋航太)

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「“「はやぶさ2」の打ち上げ延期”が大々的に報じられてびっくり!」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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