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「延期なし」でも打ち上げを絶対に見られない「はやぶさ2」の指揮官

小惑星探査機「はやぶさ2」の取材ノートから(2)

2014年12月2日(火)

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 心配していたことが的中した。
「はやぶさ2」の打ち上げが再度、延期され12月3日(水)13時22分04秒になった。

 …と、書くまでもないことで、ネット時代ゆえ「再度延期」の報は瞬時に世界を駆け巡り、何と、種子島宇宙センターのプレスルームでの三菱重工(ロケット製造と打ち上げ担当)による発表の直後に、「『はやぶさ2』の打ち上げが3日に再延期になりましたね……」というメールがブラジル、サンパウロ在住の知人から届いたほどなのだから。


打ち上げ再延期の発表。2014年11月30日15時 15分頃、種子島宇宙センター、報道室。(写真:山根一眞)

ロケット開発の父からメールが

 種子島でのH-2Aロケットの打ち上げの約40%は「天候による延期」を、あらためて噛みしめている。ちなみに、打ち上げ予定日前に快晴の「打ち上げ日和」となっても、打ち上げることはない。そのため打ち上げは12月3日か、さらに延期となれば12月9日までのいずれかの日になる。

 打ち上げ再延期の報は11月30日(日)午後3時40分頃だったが、その時、私は種子島宇宙センターの竹崎観望台(プレスルームがある建屋)の屋上で、テレビの映像取材を受けていた。「いよいよ明日……」と言わないでよかったが、風は強く、やがて雨も降り出した。


天候がすぐれず強風の種子島宇宙センター、左に小さく見える建物が大型ロケット組立棟。「はやぶさ2」はH-2Aロケットの先端部分で旅立ちを待っている。15時頃、竹崎観望台から。(写真:山根一眞)

 投宿先への帰途、サトウキビ畑や林の中の道を25kmほどクルマで走ってきたが、途中では雷光にも見舞われた。町や民家の明かりもほとんどない真っ暗な長い道だけに、大きな雷光にはぶるっときた。天候の回復をひたすら祈るばかりだった。

 最初の打ち上げ延期は「氷結層」を避けるためという理由で、そのことは前回書いたが、この種子島宇宙センターの産みの親であり、H-2ロケットシリーズの開発リーダーだった五代富文さん(日本のロケット開発の父)から、思いがけずメールをいただいた。それには、こう記されていた。

「雲に氷結層があるので打ち上げを延期とのこと。昔、私たちが、H-1の頃でしたか、NASAに習った打ち上げ制約条件ですね。それまでは、スペースシャトルも雷雲が出ている状態でも発射するなど、かなり乱暴な打ち上げもしていました(私もそうでしたが)。」

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「「延期なし」でも打ち上げを絶対に見られない「はやぶさ2」の指揮官」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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