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「2015年の設計図」、ソフトウエアをお忘れなく

2014年12月25日(木)

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 10月の終わりから12月の始めまで「2015年」について毎日考えていた。英The Economistの『The World in 2015』から記事や寄稿を選んで翻訳し、『2015 世界はこうなる』と題した日本語版を作る仕事を続けていたためで、毎日というのは誇張ではない。

 The World in 2015の日本語版を出した理由の一つは2015年の計画を立てる読者の方々に役立ててほしいと考えたからだ。国際情勢、各国の政治、経済、産業のそれぞれに詳しいThe Economist記者陣による記事、世界のリーダーたちが2015年を展望した寄稿、それらを読むと世界の様子が頭に入って来るはずである。

 『2015 世界はこうなる』を編集し、世界の動きをある程度理解した気になって、2015年の大事は何かと考えてみたところ、「ソフトウエアがやはり重要」という結論になった。ソフトウエアとはコンピューターに人が与える指示をプログラミング言語によって記述したもの。仕事のやり方、技術の使い方、情報の活用といった、人の活動まで含めてソフトウエアと呼ぶ場合もある。

 ソフトウエアに関する記事や寄稿が『2015 世界はこうなる』の中に多かった訳ではないが、自動車メーカーや不動産会社のCEO(最高経営責任者)、アフリカの起業家、世界的に著名なマジシャンといった人々の寄稿を読むと、ごく自然にIT(情報技術)への言及があった。ITとそれを支えるソフトウエアは今や当たり前の存在になっている。

狭義のソフトウエアも広義のそれも問題

 本連載を題材にソフトウエアが様々な場面に関わってくることを説明してみたい。2014年に公開した拙文ごとに、それを読んだ日経ビジネスオンライン読者の数を調べ、読者数が多い順に拙文の見出しを並べると次のようになった。

 1位と3位の記事は2014年に起きた情報漏洩事件を受けて書いたものだ。情報が漏れると直ちにセキュリティ対策が論じられるが、情報漏洩は「仕事のやり方、技術の使い方、情報の活用」といった広義のソフトウエア問題であり、何のためにどういう情報を使うのか、基本方針まで戻って対策を講じる必要がある。それをせずに管理だけを厳しくすると、台風が来ているにも関わらず事務所のパソコンの前に座るために出社するなど、本末転倒の事態になりかねない。

 2位と5位の記事は狭義のソフトウエアを巡って人と人が連携することの難しさに触れたものである。16年間もロボット掃除機の開発責任者を続けた社員は最も難しかった点の一つに「機械のエンジニアとコンピューターソフトウエアのエンジニアというディシプリンがまったく違う人たちに協力してもらうこと」を挙げていた。

 もう一つの記事においては「理系同士あるいは理系と文系がうまく連携できない、連携は同床異夢だった」例として、「ハードウエアの設計こそが技術者の仕事でソフトは外注で済ませればよい」として「子会社や協力会社にソフト開発を丸投げし続けている」企業などを挙げ、「大半がソフトウエアの問題」と結論付けた。

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「「2015年の設計図」、ソフトウエアをお忘れなく」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BPビジョナリー経営研究所

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者、2009年1月から編集長。2013年から現職。プロジェクトマネジメント学会員、ドラッカー学会員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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