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“アマゾン”ベゾスのロケットエンジン、表舞台に

スペースXシフトを鮮明にしたULAの「ヴァルカン」

2015年5月13日(水)

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 次期ロケットの名は「ヴァルカン」――。

 米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は4月13日に、同社の事業を担う次世代ロケットの発表を行った。新ロケット「ヴァルカン」は現行の「アトラスV」の設計を引き継ぎつつ、第1段、第2段とも新技術を採用したエンジンに一新する。

 第1段エンジンは、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが設立した宇宙ベンチャーのブルー・オリジン社が開発している「BE-4」を採用する。さらに、使用後にエンジンだけを第1段から分離してパラシュートで降下させ、ヘリコプターで空中キャッチ、再使用する方針を明らかにした。

大手が「ベゾスのエンジン」を採用した背景

 これまでULAは、高信頼性を達成したアトラスVロケットで米国防総省と米航空宇宙局(NASA)の官需打ち上げの大部分を請け負い、盤石の経営基盤を誇っていた。それがここに来て、ブルー・オリジンのようなベンチャーと組み、エンジン再回収・再利用という冒険に踏み出す理由は、「対スペースX(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ)」シフトだ。

 急速に技術開発を進め、第1段回収、再利用目前まで来たスペースXは、一昨年来ULAの牙城であった米国防総省の軍事衛星打ち上げへの参入に向けて積極的に動いており、ワシントンD.C.でULAと激しいロビーイング合戦を繰り広げている。

 スペースXの影響力は、「ベンチャーの跳ねっ返りが何をするか、とりあえずは注目」という段階を過ぎた。前回取り上げたアリアンスペース同様、ULAも2020年代を見据えて、勝てる体制構築に向けて本気になったと言えよう。ヴァルカンからは、ULAが自らの生き残りを商業打ち上げ市場参入に賭けていることが見えてくる。これは日本の宇宙開発ビジネスにとっても他人事ではない。

ULA新ロケット「ヴァルカン」の打ち上げ想像図(左)と、ヴァルカン機体構成(右、共に画像:ULA)

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「“アマゾン”ベゾスのロケットエンジン、表舞台に」の著者

松浦 晋也

松浦 晋也(まつうら・しんや)

ノンフィクション作家

科学技術ジャーナリスト。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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