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苦境で見せた中村改革の「底力」

松下、温風機事故の逆風下でバブル以来の好決算へ

  • 西頭 恒明,山崎 良兵,大竹 剛

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2006年2月13日(月)

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新聞の折り込みチラシ、はがきの発送など、あらゆる手段で温風機の回収を呼びかけた

新聞の折り込みチラシ、はがきの発送など、
あらゆる手段で温風機の回収を呼びかけた


 いったい何が起きたのか-----。

 その瞬間、数十人の記者は壇上を凝視した。2月2日に開かれた松下電器産業の2005年10~12月期の決算説明会。「今期は石油温風機の事故もあり大変厳しい環境でしたが、マーケティング本部や販売店の皆様などのご支援により…」。発表を始めた川上徹也専務の声が突然詰まり、10秒以上も沈黙が続いたからだ。うっすらと涙ぐんでいるようにも見えた。

 同四半期、松下はかつてない逆風にさらされた。11月21日に長野県で起きた松下製「FF式石油温風機」の事故で1人が死亡、1人が重体に陥った。温風機のゴムホースに亀裂が入り室内に排ガスが逆流する事故。それ以前にも同様の事件があった。

 11月29日、経済産業省は松下に製品の回収と利用者への周知を徹底するよう緊急命令を出した。「草の根を分けても探し出せ」。翌日、松下は中村邦夫社長をトップとする緊急対策本部を設置。対策を練り始めた矢先の12月2日、今度は山形県で点検・部品交換済みの松下製の石油温風機の利用者が意識不明の重体になった。

 松下社内は震撼した。最大の書き入れ時である年末商戦の最中だったが、予定していた自社製品の新聞や雑誌広告の代わりに全国62紙で製品の回収を告知した。テレビCMも回収告知に切り替え、新聞折り込みチラシを5000万部配布した。

 広告宣伝の取りやめと、傷ついたブランドイメージにより、10~12月期の松下の決算は厳しいものになる。多くの人はそう思った。

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