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新規参入の陰に“タダ携帯”

ライブドアが放つ無線LANという刺客

2005年11月21日(月)

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2005年末にスカイプに対応した携帯端末発売  右はウィルコムが12月に発売するPDA型のPHS「W-ZERO3」。左は三菱商事子会社による無線LAN対応PDA

 「移動通信サービスの向上、発展に尽くしてほしい」——。11月10日、竹中平蔵総務大臣は、携帯電話の新規参入を認める認定書をソフトバンク、イー・アクセス、アイピーモバイルの3社のトップに手渡した。

 12年ぶりとなる携帯電話の新規参入の決定。来秋には他社へ既存番号を引き継ぐ「番号ポータビリティー制度」の導入も控える。加入者数が9000万件と飽和状態に達した国内携帯電話市場は、さらなる競争にさらされる。

 しかしこれは序章にすぎない。ポスト携帯として新たな刺客が急浮上してきたのだ。その名は「無線IP(インターネットプロトコル)電話」。仕掛けるのはライブドアである。

 「携帯会社が投資額の高いインフラをバンバン設置し、それを高い通話料金で消費者が使わされている現状は、おかしい。バカ高い電話由来の技術ではなく、インターネットの安くてシンプルな技術を使ったものが普及するのは、世の常だ」

 竹中大臣が認定書を渡した3日前、堀江貴文社長は講演でこう言い切った。堀江社長が普及すると目論む技術。それは無線LAN(構内情報通信網)と、世界で最も普及しているインターネット電話「スカイプ」のことである。

スカイプとの提携が導火線

新規参入と伏兵「無線IP電話」で群雄割拠に  移動体通信市場の行方 *=2011年度末の加入者数見込み 既存携帯・PHS事業者 無線IP電話 スカイプ 新規携帯事業者 ソフトバンク(BBモバイル) サービス開始:2007年4月 目標:669万件* イー・アクセス(イー・モバイル) サービス開始:2007年3月  目標:505万件* アイピーモバイル サービス開始:2006年10月 目標:1160万件*

 スカイプはルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズが開発した無償の通信ソフト。インターネットに接続したパソコンやPDA(携帯情報端末)にスカイプを入れ、相手もスカイプの利用者であれば、世界中どこでも無料で通話や文字による会話などができる。

 有償サービスを利用すれば、ほとんどの国の固定電話、携帯電話との通話も可能。例えば米国内の固定・携帯電話には、発信者がどこにいても、いつでも1分2.7円と格安だ。日本の固定電話へも全国均一1分3円と、国内のどの長距離電話事業者よりも安い。

 2003年8月に登場して以来、欧米を中心に人気を博し、利用者は世界で6000万人を超えた。

 この人気に目をつけた堀江社長は昨年9月、スカイプと提携。ライブドアのサイトで、ソフトの配布や関連商品の販売などを始めてから利用者が急増し、「提携前の16万人から250万人以上に増えた」(スカイプのビンセント・ショーティノ日本担当)という。

 このスカイプが今、固定電話のみならず、携帯電話も脅かし始めている。

 外出先で容易にブロードバンド(高速大容量)接続できる環境と、スカイプを利用できる携帯端末の2つが揃えば、携帯電話のように利用できてしまうからだ。実現は間近に迫っている。

 カギとなるのが、無線LANのアクセスポイント(AP)を公共エリアに設置し、外出先でブロードバンド接続を提供する公衆無線LANサービスだ。ライブドアは12月1日、従来のサービスに比べ圧倒的に利用範囲が広い「ライブドアワイヤレス」を開始する。

 既にソフトバンクグループやNTTグループといった通信事業者も始めているが、利用範囲は一部のマクドナルドやスターバックス、駅構内などに限定され、「点のサービス」にすぎない。

 一方、ライブドアが目指すのは「面のサービス」。電力会社の通信子会社などと提携し、主に電柱をAPとして利用。12月まで都内山手線内に2200カ所、2006年12月まで1都8県に6万カ所とエリアを広げ、最終的には全国25万カ所以上に設置したい考え。

 こうなると、「都市部で少し歩けばライブドアのAPにつながる」(照井知基執行役員上級副社長)。しかも、利用料は月額525円と格安だ。

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「新規参入の陰に“タダ携帯”」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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