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息吹き返すメーンフレーム

“恐竜”IBMの復活に慌てるライバルたち

2005年5月9日(月)

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恐竜のマスコットを並べ、意気上がる日本IBMの営業部門(東京・箱崎) 国内サーバー市場シェア

 コンピューター業界で長らく化石扱いされてきたIBMのメーンフレーム(大型汎用コンピューター)が息を吹き返した。何十台もの小型サーバーをつなぎ、複雑になる一方のネットワーク管理に手を焼いたユーザー企業が、ハードを一括管理できるメーンフレームに回帰し始めたからだ。“恐竜”の復活で、富士通やNECなどライバルメーカーの動きも慌しくなってきた。

 「今月もT-レックスは2ケタ増です」

 日本IBM金融営業部門のオフィスには、あちこちに恐竜のマスコットが置いてある。社内ではメーンフレームの最上位機種「z990シリーズ」をT-レックス、その下の「z800シリーズ」をラプターと、それぞれ恐竜の愛称で呼んでいる。「滅びゆく恐竜」のイメージを逆手に取って、販促キャンペーンのキャラクターにしているのだ。

分散から再び統合へ

 分散システムが主流になった1990年代以降、IBMのメーンフレームは小型機に攻められっぱなしだった。この数年、実は逆転現象が起きている。

 国内では2004年のサーバー市場で日本IBMが富士通を抜き、17年ぶりに首位に返り咲いた。首位奪回の原動力になったLinux対応のメーンフレームは、対前年で40%以上販売台数を伸ばした。

 世界市場でもIBMは2004年、サーバーの売上高を10%増やして、2位のヒューレット・パッカード(HP)を大きく引き離した。かつて、UNIXサーバーでIBMのメーンフレーム市場を脅かしたサン・マイクロシステムズは逆に売上高を3.9%落としている。

 「ユーザー企業が分散システムのコストパフォーマンスの悪さに気づき始めた。市場のトレンドは分散から統合に向かっている」。日本IBMの渡辺朱美zシリーズ事業部長は自信たっぷりにメーンフレームの復活を宣言する。

 米国では2月、ファースト・ナショナル・バンク・オブ・オマハが、サンのサーバー30台で構成していた分散システムをIBMのメーンフレーム1台に置き換えた。国内では自動車部品大手のカルソニックカンセイやエンジニアリング大手の荏原が分散システムからIBMのメーンフレームに乗り換えている。

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「息吹き返すメーンフレーム」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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