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【セブン&アイ、ミレニアム統合】対等な立場に悩む鈴木敏文氏

“もう1人の帝王”和田繁明氏の代表権が宙に

  • 田中 陽

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2006年4月4日(火)

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 「流通業界に怖いものなしの鈴木(敏文)さんにしては、ものすごい気の配りようではないか…」

 鈴木が率いる日本有数の流通グループ、セブン&アイ・ホールディングス(株価情報)との経営統合を決めたミレニアムリテイリングの周辺から、こんな声が漏れている。話題になっているのは、3月末に固まったセブン&アイとミレニアムの新経営陣の顔ぶれだ。

 両社とも、経営統合のスピードを上げるために互いに経営陣を受け入れることになっていた。まず、傘下に収める側のセブン&アイには経営統合の仕掛け人でもあるミレニアム会長の和田繁明を含め同グループ首脳5人が内定した。

 一方、セブン&アイがミレニアムに送り込むメンバー。昨年12月の経営統合発表の会見で鈴木が「対等の立場で事業を展開していく」と語っていたことから、バランスを考えても、セブン&アイグループ首脳がミレニアムの経営陣に加わるものと見られていた。

 ところが内定したのはイトーヨーカ堂社長の井坂榮ら3人にとどまる。

“バランス欠く”交流人事に

 ミレニアム側の5人全員は、ミレニアムか傘下のそごう、西武百貨店の代表権を持つ重鎮揃い。しかしセブン&アイ側の3人は井坂がヨーカ堂の代表権を持つだけだ。

 「どちらが経営統合の主導権を握っているのか分からない」。人数、処遇ともバランスを欠く人事に、鈴木の真意をつかみかねるセブン&アイ関係者は少なくない。

 そもそも今回の経営統合は、鈴木と和田という流通業界で知らぬ者のいない2人の帝王が長年培ってきた個人的な信頼関係から誕生したもの。新しい企業像をしっかりと描けるのは、この2人だけかもしれない。というのも、両者は同じ業界とはいえ何から何まで異なるからだ。

 ヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパンなど、きめ細かな経営管理に定評があるセブン&アイ。杜撰な経営が原因で法的整理に追い込まれたそごうと、私的整理の憂き目を見た西武百貨店を束ねたミレニアム。再建請負人の和田の強烈な個性で意識改革を断行し、再生にこぎ着けたミレニアムだが、セブン&アイとは対照的だ。

 入社式などのセレモニーでグループ歌を斉唱するセブン&アイに対して、そもそもグループ歌など存在しないミレニアム。3月16日にそごう、西武百貨店の新入社員も参加して開いた合同入社式に出席した西武百貨店幹部は、統制の取れた“セブン&アイ流”に戸惑いを禁じ得なかった。

 企業風土の融和と理解のためにはセブン&アイ側も近い将来にトップに這い上がる実力のある人材をミレニアムに送り込もうとするのが自然だ。事実、関係者によるとセブン&アイは当初、セブン&アイ社長でCOO(最高執行責任者)の村田紀敏と取締役CFO(最高財務責任者)の氏家忠彦を取締役として送り込むことをミレニアム側に打診したという。

拒まれたセブンの“2人組”

 村田と氏家はそれぞれ出身母体のヨーカ堂とセブンイレブンで長く経営計画や財務を担当し数字に明るく、今回の統合過程ではミレニアム側に厳しい条件を提示するなど、こわもてぶりを見せたこともあった。

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