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世界最大級の家具店「イケア」が日本上陸、ローコスト経営の秘密が明らかに

  • 川又 英紀

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2006年4月14日(金)

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 4月24日にオープンする、スウェーデン発の大手家具販売会社イケアの日本店舗「IKEA船橋店」。そのイケアのローコスト経営の秘密が明らかになった。

 開店を2週間後に控えた13日、イケアは千葉県にある船橋店を報道機関向けに公開した。自ら先頭に立って船橋店を説明して歩いたイケア・ジャパン(千葉県船橋市)のトミー・クルバーグ社長は、商品を一つひとつ手に取りながら、イケアの「安さ」を語った。

 イケアグループは昨年、148億ユーロを売り上げた世界最大級の家具販売店である。その成長を支えている最大の武器が商品の安さだ。全世界で低価格戦略を徹底しており、それを実現するためのローコストオペレーションに磨きをかけている。

 船橋店を見てみよう。店舗は入り口から、出口の手前にある32台のレジに向かって、一方通行の動線が作られている。顧客はこの順路に沿って、約4万平米ある巨大な店内を進むことになるが、順路の大半は「ルームセット」と呼ばれる70ものタイプの違うモデルルームで占められている。

 イケアは日本進出を決めてから、「数百軒の日本の住宅を訪問し、住人にインタビューを繰り返して、日本人が望む部屋を探ってきた。撮影した部屋の写真は数千枚に上る」(クルバーグ社長)。こうして、若い男性向けの部屋や収納を有効活用した部屋など、日本の住宅事情に合ったルームセットを多数用意した。

 イケアは各部屋で、この部屋を作るのに「全部で○万円」と表示している(写真)。部屋作りに使っているイケアの商品は、例えばスツールが1脚490円、木製ハンガーが8個で490円、まな板が2枚で290円といった具合に、一つひとつが安いので、「部屋全体でもこの安さで作れます」とアピールしている。もちろん、単品から購入できる。

 ところがである。展示されたそれらの商品を気に入ったとしても、在庫のほとんどはその場に置かれていない。これがイケアの特徴だ。顧客は店内のあちこちに置かれている「ショッピングリスト」の紙に、各商品に付いている札の番号を書き込んでいく必要がある。例えば「列12、棚04」といった具合だ。

 イケアは在庫の多くを、レジの手前に用意した巨大な倉庫のような場所に保管している。ここは「セルフサービスエリア」と呼ばれ、顧客は買い物の最後に、ここでメモしてきた商品を自分でピックアップする。これがイケアでの買い物方法である。

 セルフサービスエリアは、まさに物流センターの倉庫そのもの。高い天井すれすれまで在庫が積まれている。この中から、先ほどメモした列と棚のアドレス番号を頼りに、顧客が自分の力で商品を探し出し、カートに積んでレジまで運んでいく。イケアは商品のピックアップを顧客自身にしてもらうことで店員の数を抑え、人件費を浮かしているのだ。その分を商品の安さで顧客に還元している。

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