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シャープ

好調 液晶事業に待ち受ける課題

  • 大竹 剛,

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2006年5月15日(月)

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 シャープの業績が好調だ。2006年3月期の連結決算では、純利益が前期比15.4%増の887億円で3期連続で過去最高益を更新した。売上高も前期比10.1%増の2兆7971億円、営業利益は前期比8.4%増の1637億円と、いずれも過去最高を記録した。

 業績を牽引しているのは液晶事業である。液晶テレビ「アクオス」の売上高は前期比33%増の4107億円となり、携帯電話向けなどを含む液晶パネル事業の売上高も前期比19.1%増の8575億円に達した。この2つの事業を合わせると連結売上高の実に45%を占めている。液晶事業に8000億円以上を投資してきた「液晶一本足打法」の成果と言っても過言ではない。

生き残りのカギ握る亀山第2工場

 そのシャープの液晶戦略が岐路に立つ。国内市場中心だった液晶事業が、世界市場に本格的に打って出ようとしているのだ。世界攻略の課題となるのが、新工場の立ち上げと、世界規模での販売体制の構築である。

 現在、シャープはテレビ用液晶パネルを主に亀山第1工場で生産している。32インチの液晶パネルを8枚切り出せる第6世代のガラス基板を使う工場として、2004年1月に稼働して以来、世界最大規模の生産能力を誇ってきた。

 しかし、ソニー(6758)と韓国のサムスン電子が共同出資して設立したS-LCDが、亀山第1工場よりも一回り大きく、32インチの液晶パネルを12枚、46インチでも6枚切り出せる第7世代の工場を昨年4月に稼動させたことで、最近はソニーの猛追に苦しんでいる。

 薄型テレビ市場はシャープの予想を上回るペースで市場が拡大し、それと同時に大画面化も急速に進行した。現状では、より大きな工場をライバルよりも先に稼動させて、潤沢なパネルの供給体制を構築したメーカーが市場を制する、という構図が鮮明になっている。実際シャープは、昨年のクリスマス商戦でパネルの供給が追いつかず、北米、欧州市場を中心にソニーにシェアを奪われて世界トップの座を明け渡した。

 一方、シャープは今年10月に、第8世代の亀山第2工場を稼動させる計画だ。亀山第2工場は、46インチのパネルを8枚、50インチでも6枚切り出せる、世界最大のガラス基板を用いる最先端の工場となる。シャープは亀山第2工場の稼動時期を前倒しする予定だ。順調に生産が始まれば、再びパネル供給能力でソニーを引き離し、トップに返り咲けるかもしれない。液晶事業を統括する片山幹雄専務は、「亀山第2工場で、テレビ革命をスタートさせる」と自信ありげだ。

世界市場でソニー、松下と激突

 だが、亀山第2工場だけでは、「液晶のシャープ」といえども不安は残る。世界最大のテレビ市場である北米市場や、急拡大する欧州市場では、販売力でソニーや松下電器産業(6752)に及ばないからだ。そのため、一刻も早くこれらの地域で販売体制を強化する必要に迫られている。

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