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2極化が映す白物家電の変貌

オゾン洗濯機や炭素材炊飯器の一方、激安品も人気

  • 中島 募

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2006年5月17日(水)

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 6月にドイツで開催されるサッカーワールドカップを控え、家電業界では薄型テレビの売り込みに熱がこもる。

 シャープの「アクオス」や松下電器産業の「ビエラ」、ソニーの「ブラビア」など各社が激突するだけに、競争は熾烈。お客の関心は機能に加えて「値引き」に集まる。

 しかし「テレビ」や「値引き」が注目される中で、家電売り場で“静かで熱い”盛り上がりを見せる商品群もある。洗濯機やエアコン、冷蔵庫、炊飯器といった白物家電がそれだ。

 家電量販店を見渡すと、新製品が目白押し。特に最近は便利な機能を備えた高価格の製品が続々と出て、人気を高めている。

 例えば洗濯機では、洗濯槽を横向きか斜めにした「ドラム型」の洗濯乾燥機(実勢価格15万~20万円)が、一番の売れ筋モデル。各社は新機能開発にしのぎを削る。松下電器の「ななめドラム洗濯乾燥機」は、ヒーターと水を使わずに衣類を乾燥させるヒートポンプ機能が売り物。東芝の「TW-150Vシリーズ」とシャープの「ES-HG90」は、それぞれ洗濯時の低騒音を売り物にして、松下と三つ巴の戦いをしていた。そこに今年3月、三洋電機がオゾンを含んだ空気を衣類に噴射して除菌や消臭を行う「AQUA(アクア)」を投入。販売店によっては松下電器の売れ行きを上回り、高級洗濯機市場の奪い合いはさらに過熱している。

 「床のゴミを吸い取る」というシンプルな機能が求められる掃除機にも、高性能競争の波は押し寄せている。

価格差15倍は当たり前

 掃除機はここ数年、吸い込んだゴミを遠心力で分離してからフィルターに通す「サイクロン式」が主流となりつつある。サイクロン式が登場した当初、この技術の先駆けである英ダイソン製品が席巻していた。だが最近は国内メーカーが巻き返している。

 例えば都内のある量販店では、東芝が昨年11月に発売した「タイフーンロボ」(同7万円前後)が売り上げ上位に食い込んでいる。サイクロン式は紙パックが不要な一方で、ゴミを分離するフィルターの掃除に手間がかかる。タイフーンロボは、この掃除の手間を省く機能を備えていることが最大の売り物だ。自動的にフィルターを清掃することでフィルター掃除なしで吸引力を維持できるという。

 一方、従来型の紙パック式の掃除機も負けてはいない。松下電器が5月に発売した最新機種「MC-P600JX」(同7万円前後)は、チリや花粉など微細なゴミが残っている場所を検知する機能が人気を集める。

 米を主食とする日本人にとってなじみが深い炊飯器。ここでも技術革新が続く。釜の素材1つ見ても、炭に近い性質の炭素材を利用した三菱電機の「本炭窯」(同10万円前後)、ダイヤモンドを使用した松下電器の「SR-SSAシリーズ」(同7万~8万円)など、各社は独自開発の釜による炊き上がりの良さを売り物にする。炊飯のメニューの多様さを売り物にする製品も多く、白米はもちろん玄米、おかゆ、炊き込み、おこわ、パエリアなど10種類以上のメニューに対応する製品もある。

 このように最新機能を備えても、ライバルが別の機能で対抗するため、気が抜けない。それでも市場が広がるので競争は止まらない。

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