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第一三共

リストラの敢行が来期の業績回復のカギに

2006年5月19日(金)

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 三共と第一製薬が持ち株会社方式で経営統合して昨年9月に発足した第一三共。武田薬品工業(株価)に次ぐ国内2位の製薬メーカーとなった同社は5月12日、統合後初めての決算を発表した。2006年3月期の連結売上高は9259億円で、経常利益は1597億円を計上した。

 連結売上高では武田薬品の1兆2122億円に続き、国内3位のアステラス製薬(株価)の8793億円を上回った。しかし、経常利益では武田薬品の4853億円だけでなく、アステラスの2025億円の後塵をも拝する結果となった。

 アステラスに比べて利益が少ないのは、2005年4月に旧山之内製薬と旧藤沢薬品工業が合併して誕生した同社に比べて統合作業が遅れており、コスト削減などの合併効果がまだ出ていないことが一因と見られる。

ようやく見え始めた経営統合の姿

 その背景には、第一三共が採用した経営統合のスキームがある。まず純粋持ち株会社である第一三共を設立し、三共と第一製薬はそれぞれ事業会社として持ち株会社の下に存続させた。2007年3月までに2社の非医薬品事業を売却などによって整理する。そして同年4月に2社の国内の医療用医薬品事業を持ち株会社の第一三共に吸収して、完全統合を果たすという仕組みだ。完全統合後の第一三共は事業持ち株会社になる。

 2007年4月の国内医療用医薬品事業の完全統合に先がけて、この4月には国内の大衆薬事業を統合した第一三共ヘルスケアと米国の医薬品事業を統括する第一三共インクが発足した。このほか、三共と第一製薬が統合前から開発してきた新薬候補のパイプラインを整理して1本化した。

 さらに昨年11月から、三共の血圧降下剤「オルメテック」の販促を三共と第一製薬のMR(医薬情報担当者)が共同で行う「コ・プロモーション」を始めた。オルメテックと並ぶ主力薬である第一製薬の抗菌剤「クラビット」でも同様の試みをこの4月からスタートさせている。

 決算説明会で第一三共の庄田隆社長は「第一製薬のMRとのコ・プロモーションが寄与して、オルメテックの売り上げ伸長が加速した」と語った。

非医薬事業の分離と人員削減が課題

 このように徐々に統合の具体的な動きが見え始めたものの、完全統合の仕上げとなる事業持ち株会社への移行が本格化するのは今年6月からだ。

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「第一三共」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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