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新・御手洗キヤノンの目指す道

財界総理と“2足のわらじ”にこだわる理由

2006年5月24日(水)

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 「あまり早く行っても迷惑だろうから、経団連(日本経済団体連合会)の仕事は朝9時半から始める。私は毎朝7時には(キヤノン本社に)出社しており、それはこれからも変わらない。1時間半から2時間は仕事ができる」

 5月11日午後、都内のホテルで開いた社長交代会見の席上。キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は、臆することなくこう語った。

 「今月24日に予定される経団連会長への就任後もキヤノンの経営に関わっていくのか」。そう問われ、否定するどころか逆にCEO(最高経営責任者)としての役割を果たすことに並々ならぬ意欲を示した。「(役員が忌憚なく議論を交わす)朝会に出て、社長の相談に乗ったり、注文をつけたりする」ともつけ加えている。

 23日をもって御手洗氏は会長専任となり、内田恒二副社長が社長に昇格する。「財界総理」といわれる経団連会長の毎日が、どれほど多忙を極めるものか。副会長として奥田碩会長(トヨタ自動車会長)を間近で見てきた御手洗氏が知らぬはずもない。

 それでも、次期社長にやんわりと注文をつける形で、自らが経営陣をサポートしていく必要性を強調した。「内田副社長は開発、生産、販売はベテランであります。ただ、(人事や財務などの)管理部門については、これから勉強することがかなりある」。

 「経団連会長になるのだから、社業は後任社長に一任するのだろう」といった外部の見方は完全に外れた。発言からうかがえるのは、自らが手がけた改革を後退させないためには当面、何が必要かという、合理主義者で鳴らす御手洗氏らしい判断と言える。

地味なモノ作り経営に徹して

 御手洗氏が社長に就任したのは1995年9月。以来10年に及ぶ改革の結果、連結売上高は1.5倍の3兆7000億円(2005年12月期、以下同)に、営業利益は5830億円と2.6倍に拡大した。営業利益率は15.5%と欧米有力企業に引けを取らない水準となり、株価も4倍強まで跳ね上がった。円高というリスク要因はあるものの、上場来高値を更新している。

 トヨタが1999年から6年間の張富士夫社長時代に売上高を1.5倍、純利益を3.3倍に伸ばしたものの、株価は就任、退任時に奇しくも3900円前後と変わらなかったことと比べても、御手洗氏の実績は申し分ない。

業績、財務は大きく改善 キヤノンの主要項目の10年前との比較


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「新・御手洗キヤノンの目指す道」の著者

安倍 俊廣

安倍 俊廣(あべ・としひろ)

日経デジタルマーケティング編集長

1990年東京工業大学卒、同年日経BP入社。「日経コンピュータ」「日経情報ストラテジー」「日経ビジネス」で記者。「日経ビジネスアソシエ」副編集長、「日経デジタルマーケティング」副編集長などを経て、2015年7月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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