米アップルコンピュータの「iPod」との連携という秘策で携帯電話に参入するソフトバンクに、ライバルからの“先制攻撃”が待ち受けていた。
それが、KDDIが6月に発売予定のW42S、通称「ウォークマン携帯」だ。
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ソニーの有力ブランド名を冠する新携帯は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが欧米や中国などで2005年8月から発売し、その後8カ月で550万台出荷した看板商品。日本ではKDDIの音楽配信サービス「リスモ」に対応するほか、専用の音楽管理ソフトを使い、ソニーグループが運営する音楽配信サイト「Mora(モーラ)」から曲を購入して取り込むことも可能。携帯電話機であると同時に、ソニーのウォークマンとしての機能もほぼ備えている。
アップルと1年前から検討
この発表に、衝撃を受けたのはソフトバンク。アップルとの間で検討中の同様のサービスを、先行されてしまったからだ。アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod」機能を搭載した携帯電話機の開発を急ぐものの、「実際の投入は早くても2007年初め」(ソフトバンク関係者)になる。KDDIに半年も遅れてしまう。
ソフトバンクとアップルの連携は、「約1年前から携帯参入の目玉として進めてきた極秘プロジェクト」(ソフトバンク関係者)。iPod携帯を投入して、携帯電話市場に衝撃を与える。そしてアップルの音楽配信サービス「iTunes Music Store」を携帯電話向けに始め、利用者を一気に獲得する計画を立てていた。ソフトバンクの孫正義社長とアップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が、まさに業界の盟主を狙い勝負をかけようとしていたのである。
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