• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

米で「特許差し止め」の乱用に待った!

IT業界は歓迎、医薬品業界は反発の最高裁判決の意味

2006年5月26日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「正直言って、ホッとした。一時はどうなることかと思っていたが・・・」
その判決の直後、ワシントンに駐在している知的財産関連担当の政府関係者の1人は、こう言って胸をなでおろした。
訴訟社会の米国で繰り返し辛酸をなめてきた日本企業にとっては、
比較的、朗報と言える判決が最近、米国で出されたからだ。

 米ネット競売最大手イーベイが5月15日、米特許保有会社メルクエクスチェンジから特許侵害で訴えられていた裁判で実質的な勝利を収めた。この裁判は、今後の特許紛争の方向性を占うものとして、結果に注目が集まっていた。

 結論から述べると、今回の米連邦最高裁の判決によって、特許侵害者に対する差し止め請求のハードルが高くなった。裁判の結果いかんによっては、イーベイが一部サービスの差し止めに追い込まれ、同社が抱える1億人以上の利用者が不利益を被る可能性があったが、米最高裁は差し止めを事実上、見送った。この判決によって今後、発明者とそれを侵害する者の力関係に変化が出る可能性がある。

差し止めは絶対ではない

 「イーベイが侵害している」とメルクエクスチェンジが訴えた特許の内容とは、オークションに関するもの。「Buy it now」と呼ばれ、売り手が商品の即売価格を設定でき、 買い手は提示された額を支払えば、オークションの終了を待つことなく購入できるオンラインサービスのことだ。メルクエクスチェンジは2001年に、イーベイを特許侵害で、連邦地裁に差し止めを求めて提訴した。

 地裁は差し止め請求を否決したが、その上の控訴裁では可決。2社がここで合意に達することはなく、係争は最高裁にまでもつれこんだ。

 マイクロソフト、インテル、ファイザー製薬などのグローバル企業が判決の行方を注視する中、最高裁は15日、イーベイに差し止めを命じた控訴審判決を全員一致で覆した。これまで1世紀もの間、特許侵害者に対して「ほぼ自動的」に差し止めを認めてきた「原則論」を反故にし、クラレンス・トーマス最高裁判事が言う「慣習的な4要素の枠組み」論を提示したのである。

コメント0

「NBニュース」のバックナンバー

一覧

「米で「特許差し止め」の乱用に待った!」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トップの身の丈が組織の限界を作る。

多田 荘一郎 GEヘルスケア・ジャパン社長兼CEO