• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アドバンテスト

シェア拡大に邁進、目指すは全分野世界1位

  • 中島 募

バックナンバー

2006年6月5日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 デジタル家電携帯電話機、パソコンなどの世界的な需要拡大を受けて、半導体メーカーが大規模な設備投資を続けている。東芝(株価)は今後3年で約1兆2500億円もの設備投資を行うと発表しており、海外では米インテルが、最先端の65ナノメートル(ナノは10億分の1)の微細加工に対応するMPU(超小型演算処理装置)の工場を世界各地に建設中だ。

   半導体メーカーの旺盛な設備投資を受けて、半導体製造装置業界は好況に沸いている。日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、2006年4月の日本製装置の受注額は、前年同期比56.4%増と大幅な増加を記録した。その中でアドバンテスト(株価)は、突出した成長はないものの、安定した増収増益の状態を維持している。2006年3月期の連結決算は、売上高が前年比6%増の2539億円、営業利益は同6.2%増の645億円だった。

業界屈指の収益性と成長期待

 半導体の製造ラインでは、シリコンウエハーの上に電子回路を形成した後、回路に信号を流して正常に動作するかどうかを試験する。アドバンテストはこの試験装置(テスター)で、約4割の世界トップシェアを握る。競合するライバル企業は米テラダインや米アジレント・テクノロジーズ、沖電気工業(株価)などだ。

 アドバンテストがテスターでトップシェアを握るのは、試験時に必要なウエハーをつかんで運ぶ「ハンドラー」などのメカトロニクス部品を自社開発していることがある。テスターを利用するにはハンドラーが不可欠で、顧客からすれば一体で提供される方が、購入や設置、メンテナンスで手間がかからない。他のテスターメーカーが自社製ハンドラーを持たない中、アドバンテストは一体で提供することで利便性を高めたことが顧客の支持を得ている。

 ハンドラーなど外部装置の内製率を高めたことのほか、トヨタ自動車(株価)の「カンバン方式」のノウハウを取り入れるなど生産効率の徹底改善を進めていることで、アドバンテストは業界屈指の収益力を持つ。

 2006年3月期の売上高営業利益率を見ると、日本の半導体製造装置業界で売上高トップの東京エレクトロン(株価)が10%前後なのに対し、同社は昨年に続き25%超を確保した。自己資本比率は約70%、実質無借金と財務基盤も強固だ。ROE(株主資本利益率)も17.8%と、業界トップクラスの水準である(東京エレクトロンは13.5%)。

 成長市場で、安定した財務基盤、高い収益力を持つだけに、株式市場が寄せる期待は大きい。同社は2006年3月期の決算説明会で2007年3月期の売上高見通しを過去最高の2650億円になると発表したが、翌日の株価は下落した。アナリスト予想を下回ったのが主な原因だ。こうした周囲の高い期待を上回るには、収益構造の改革が求められている。アドバンテストが進めているのは、“脱メモリー依存”だ。

2002年3月期に売上高が急減

 半導体試験装置は、フラッシュメモリーDRAM(記録保持動作が必要な書き込み読み出しメモリー)などのメモリー分野向けと、システムLSI(大規模集積回路)やMPUなど非メモリー分野向けの大きく2種類に分かれる。アドバンテストが強いのはメモリー分野で、フラッシュメモリー及びDRAM向けともに世界トップシェアを握る。メモリー分野の市場における同社の世界シェアは、7割に達する。

コメント0

「NB100」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本音と建前が違うことが問題の温床になっている。

川野 幸夫 ヤオコー会長