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三菱重工業

成長のための投資優先に理解は得られるか

  • 上原 太郎

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2006年6月6日(火)

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 三菱重工業は6月2日、名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場に隣接する旧三菱自動車工場跡地に「大江工場複合材主翼センター」を竣工させた。米ボーイングの次期主力機である「787」向けの主翼部品を成形し組み立てる。今回完成したのは部品成形工場で、組み立て工場は9月に完成予定だ。大江工場複合材主翼センターは、2007年春にボーイングへの初出荷を目指す。ボーイングが航空機の要である主翼を外注に出すのはこれが初めてだ。

 787は主翼だけでなく、機体の約50%に複合材を使う。中型機の現行機である「767」と比較して約20%の燃費の改善が見込めるという。主翼に主に使われている素材は、従来使われているアルミなどの金属ではなく、炭素繊維と樹脂を組み合わせた炭素繊維強化プラスチック。

 いわゆる複合材と呼ばれる素材だ。軽量化と強度強化を同時に実現する複合材は、世界で航空機向けの開発競争が繰り広げられているが、約30メートルに及ぶ主翼に使われるのは787が始めて。「技術は日進月歩だが、今回の工場完成で開発競争のトップ集団にいるのは確か」と三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所大江工作部主席プロジェクト統括の丹羽高興・787製造開発リーダーは胸を張る。

先行投資の時期

 新規の成長事業育成のために、投資を先行させようとしているのが今の三菱重工だ。次なる成長の戦略事業の1つが、ボーイングの787の主翼生産だ。 同社が4月に発表した中期計画「2006年事業計画」では、ボーイングの主翼生産を担当する航空・宇宙部門を原動機部門に次ぐ収益の柱とした。そのために新工場の建設を含めた787の開発製造のために、1000億円近くを投資する。

 三菱重工の設備投資は2002年3月期から2005年3月期まで毎年1100億円程度と、減価償却費を最低でも100億円程度上回る高い水準を続けている。とりわけ2006年3月期は設備投資額は1405億円で減価償却費を約400億円上回った。2006年3月期のフリーキャッシュフローは300億円強の赤字で、有利子負債も257億円しか増加しなかった。だが、今後は設備投資を増やし、有利子負債も膨らむ見通し。

 2009年3月期を最終とする3カ年の中期計画では、年平均1550億円の設備投資を実施、有利子負債も現在の1兆1986億円から1兆5000億円へと増える計画だ。「航空機と原動機への大型投資を進めるため」と佃和夫社長は中期計画発表の席上で語った。

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