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アサヒビール

大黒柱のビール系飲料で次の一手は?

2006年7月12日(水)

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 7月5日、都内ホテルで開かれたアサヒビールのマスコミ懇親会。挨拶で壇上に立った荻田伍(ひとし)社長は「今日は数字の話はやめておきましょう」と、懇親会に集まったマスコミを前にこう切り出した。

 アサヒは、ビール、発泡酒、新ジャンル(第3のビール)を合わせたビール系飲料市場のシェア争いでキリンビールとデッドヒートを繰り広げている。アサヒがキリンを逆転したのが2001年のこと。しかし、2006年1~3月期に課税出荷数量によるシェアでは、キリンが38.4%で、アサヒが36.0%。6年ぶりにアサヒは首位から陥落した。マスコミの関心は、どうしてもシェア争いに向く。荻田社長はこの機先を制した、というわけだ。

スーパードライは好調だが…

 そこには、止まらないキリンの勢いも影響している。2006年1~6月期の売上高について、キリンの三宅占二・国内酒類カンパニー社長は「前年比で11%近く伸びている」と手応えを語る。これに対して、アサヒは2006年1~5月期の実績で、前年比95.7%と苦戦している様子がうかがえる。それだけに、アサヒがどこまで巻き返しているのかが、ポイントになっている。2006年上半期の課税出荷数量は、7月12日、発表になる。

 もっともビール系飲料市場で約5割を占めるビールで、アサヒの主力である「スーパードライ」は、発売20周年を迎えた今も堅調だ。問題は、スーパードライに続く大型ヒット商品が、発泡酒や第3のビールで生まれていない点にある。
 
 特に顕著なのが、「本生」ブランドの発泡酒の落ち込みだ。1~5月の累計で、前年比37.1%の減少となった。低価格で人気を集めている第3のビールが普及しているために、発泡酒市場は縮小傾向にあるが、業界平均は同22.1%減であり、アサヒは大きくシェアを下げている。

 第3のビールも伸び悩む。5月1日からの増税で、駆け込み需要が生じた4月。アサヒの「新生3」の課税出荷数量は228万ケース(1ケースは大瓶換算で20本)だったのに対して、キリンの「のどごし<生>」は2倍以上の約570万ケースを出荷した。

 仮需がひと段落した5月。アサヒは新商品として20~30代をターゲットに苦みを抑えて飲みやすさを追求した「ぐびなま。」を発売した。それでも「新生3」との合計で146万ケースの出荷にとどまり、「のどごし<生>」の約190万ケースには及ばなかった。

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「アサヒビール」の著者

戸田 顕司

戸田 顕司(とだ・けんじ)

食ビジネス シニアリサーチャー

「日経パソコン」「日経ビジネス」の記者、「日経ビジネス」兼「日経ビジネスオンライン」「日経トップリーダー」の副編集長、「日経レストラン」編集長などを務め、2016年3月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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