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JSR

急成長、薄型テレビ市場の「真の勝ち組」

2006年7月13日(木)

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 プラズマテレビで世界シェアトップの松下電器産業(6752)と、液晶テレビで国内首位のシャープ(6753)。電機業界の「勝ち組」と言われる両社だが、薄型テレビ市場の真の勝ち組は別の所にいる。JSRに代表される「デジタル素材メーカー」だ。

 JSRの2006年3月期連結決算は、売上高が前期比11%増の3382億円、営業利益が同18%増の534億円といずれも過去最高を更新した。売上高営業利益率は15.8%に達し、松下電器の4.7%、シャープの5.9%を大きく引き離す。電機各社が薄型テレビの価格下落に苦戦するのを尻目に、JSRは過去4年、増収増益を続けてきた。2002年3月期の連結営業利益は88億円。わずか4年で6倍になった計算だ。

液晶部材で多くのトップシェア商品

 その理由は明快だ。JSRはカラーフィルターの原料になる「着色レジスト」や、液晶分子を一定方向に並べる「配向膜」、ガラス基板の間隔を一定に保つ「感光性スペーサー」など、液晶テレビの画質や耐久性を左右する部材で、数多くの世界トップシェア製品を持っているからだ。ある電機メーカーの役員は「JSRの材料なしに、当社の液晶テレビは作れない」と語る。液晶テレビの普及を追い風にして、JSRは急成長を遂げた格好だ。

 液晶材料に加え、半導体の回路形成に使う「フォトレジスト」や光ファイバーケーブルのコーティング材料でも世界市場で高いシェアを誇る。もともと合成ゴム製造の国策会社として出発したJSRは、液晶や半導体関連事業を「多角化部門」と位置づけているが、現在ではこちらが稼ぎ頭になっている。2006年3月期の多角化部門の売上高は1427億円で、営業利益は382億円。売上高営業利益率は26.8%にも達する。

 今期も多角化部門は好調を維持し、中でも半導体材料の売り上げが大きく伸びる見通しだ。2007年3月期の連結売上高は3720億円、営業利益は560億円と5期連続の増収増益を見込んでいる。

高まる値下げ圧力

 しかし、JSRも高収益にあぐらをかいてはいられない。競争激化に苦しむパネルメーカーは、素材メーカーへの値下げ圧力を強めており、トップシェア商品を数多く握るJSRも無縁ではいられない。また、韓国LGフィリップスLCDが子会社のLGケミカルを通じて着色レジストの開発を進めるなど、パネルメーカーが素材を内製化する動きも出始めている。

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「JSR」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 国際ジャーナリスト、英エコノミスト誌・元編集長