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ユニ・チャーム

世界トップのために、足元固める

  • 飯泉 梓

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2006年8月3日(木)

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 不織布吸収体事業で国内トップからグローバルトップメーカーに――。少子高齢化で需要増が見込みにくい国内に依存する体質を改善しなければ、今後の成長はあり得ないとユニ・チャームは照準を海外に広げている。

 ユニ・チャームが得意とする不織布とは、繊維同士を様々な方法で結合させたシートで、主におむつなどの用途に使われている。ユニ・チャームは幼児や高齢者向けおむつ、女性用生理用品など不織布を様々な吸収体に応用し、国内最大手の不織布吸収体メーカーとして君臨してきた。

 しかし、ここ数年は少子化や人口減の影響で、おむつや生理用品などの需要が伸び悩むことを懸念し、不織布吸収体以外にも収益の柱を作るべく新規事業の開拓に取り組んできた。例えば、子会社のユニ・チャームペットケアを通じてペットフードなどペットケア事業などに参入している。

 新規事業の開拓戦略は収益面に奏功し、2006年3月期のペットケア事業は売上高が前期比13.3%増の304億円、営業利益は同30.9%増の34億円を計上した。主力のおむつや生理用品などのパーソナルケア事業は、売上高は前期比10%増の2289億円となったが、営業利益239億円と前期比2.7%増にとどまった。利益の伸びで見れば、新規事業開拓の成果は出ている。

 しかし今期は、再び不織布事業に力を注ぐ。日用品業界は国内だけでなく、世界的に激しい再編の波が押し寄せている。米P&Gは2005年に米ジレットを買収、花王は今年カネボウ化粧品を買収した。P&Gも花王も事業領域の拡大を図る動きの中で、ユニ・チャームは本業を強化することでこうした再編の動きに対抗していく。

 花王の連結売上高は9712億円、P&Gは6兆6000億円(567億4100万ドル)。これに対してユニ・チャームは2700億円。規模がはるかに勝る花王やP&Gと同じような戦略で成長を目指しても、総合力ではかなわない。事業領域の拡大で世界の強豪と競争する前に、「まずは収益源でもある足元の国内事業をより強固なものにしたい」と、世界市場戦略を担うグローバルマーケティング本部フェミニンケア事業部の岡盟ディレクターは言う。

 ユニ・チャームは主力のパーソナルケア事業で、既に23の国と地域で事業を展開している。連結ベースの海外売上高比率は全体の25%を占める規模だが、世界シェアではP&Gなどに次ぎ、3~4社で構成される3位グループに甘んじている。2010年度までにグローバルシェア10%、世界で単独3位にのし上がるべく打って出たのが、生理用品などの女性向け商材を扱うフェミニンケア事業だ。

消費者の不満が改良のヒントへ

 今年5月には資生堂から生理用品事業を買収、国内トップシェアの地位をより強固なものにした。アナリストからは「もはや成長の余地はあるのだろうか」といった声も聞かれたが、ユニ・チャームは「資生堂が培ってきたデザイン性を自社の製品に利用することができる」と見る。

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