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元トヨタマンが語る「カイゼンは巧遅より拙速」

  • 川又 英紀

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2006年9月27日(水)

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トヨタの口ぐせ
10月上旬に発売になる書籍『トヨタの口ぐせ』(中経出版)

 トヨタグループの社員は、トヨタ用語とでもいうべき社内の共通言語を大切にしている。トヨタの社内で日常的に交わされている「生きた言葉」を、トヨタマンの口ぐせという形でまとめた書籍が10月初旬に発売になる。それが『トヨタの口ぐせ』(中経出版)だ。トヨタ自動車とリクルートグループが共同出資するコンサルティング会社のOJTソリューションズ(愛知県名古屋市)が、同社に所属する元トヨタマンの口ぐせを集めて一冊にまとめた。

 本書に登場するトヨタマンの1人である山森虎彦氏は、1964年から2004年までの約40年間をトヨタで過ごした大ベテランで、現在はOJTソリューションズのトレーナーとして、トヨタ以外の企業にトヨタの改善手法を指導して回っている。

 山森氏の口ぐせは「データで仕事しよう、ワーストから潰そう」「真因を探せ」「カイゼンは巧遅より拙速」であるが、なかでも最後の「カイゼンは巧遅より拙速」は同氏が一番大切にしている言葉である。1980年代に、当時の上司に言われて以来、山森氏は心に刻み込んできた。

山森氏
1964年から2004年までの約40年間をトヨタ自動車で過ごした山森虎彦氏の口ぐせは「カイゼンは巧遅より拙速」

 山森氏は「この言葉に出会えて本当によかった。私は上司に恵まれた」と振り返る。要は「あれこれ考えてばかりいないで、まずはやってみよう」という教えである。山森氏は「自分がトヨタ時代に実践してきた言葉なので、自信を持って紹介できる」と言い切る。

 トヨタ時代、山森氏は会議で上司に改善点を指摘されると、その帰り道には現場に立ち寄って対策を考え、誰よりも早く行動を起こしたという。「失敗してもいいから、早く行動すれば評価されるのがトヨタだ。逆に、考えてばかりで動きを見せないと、本気で怒られた」(山森氏)。時には「どんなにまじめに働いていても、行動が遅いがために、第一線の現場から外された人を実際に見てきている」という。それがトヨタの厳しさでもある。現場には、とにかく行動の速さを求める。

 ここでもう1つ大事な視点は「現場を見て、素早く行動する」ということだ。山森氏は過去に何度も「想像で話をするな。現場を見てこい」と、上司に怒鳴られた経験がある。裏を返せば、この上司は先に現場を見ていて、既に問題点を把握しているということだ。上司が「現地現物」を実践している。そうなると、部下である山森氏も、会議が終わるとその足で現場を見て帰らざるを得ない。そしてその場でカイゼンを始める。このスピード感がトヨタの強さなのである。

ひとづくりのための教育の差を痛感

 トヨタを引退した山森氏は現在トレーナーとして、様々な企業の現場でカイゼン活動を指導している。すると、ほとんど企業はあまりにも行動が遅く、「じれったくて仕方がない」という。そんな時に痛感するのがトヨタとの社員教育の差だ。「言葉1つとっても、部下に教えられる人がいない。褒めてくれる人もフォローしてくれる人もいない。教育がなければ、その後の実践もないのは明らかだ」(山森氏)。

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