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マツダ、ハイブリッド車独自開発

経営危機のフォードからじわりと一人歩き

2006年10月3日(火)

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 マツダがハイブリッド車(ガソリンと電気モーターの併用車)の自社開発を進めていることが、本誌の取材で分かった。

 マツダの研究開発責任者である金井誠太専務は、「(自社開発を)している。市場導入に向けた開発プランはある」と明かす。そして「今後は、ハイブリッドの車種が増えて、クルマ自体の魅力が問われる。ハイブリッド車でもマツダらしい走る楽しさを追求する」と抱負を語る。

 さらに、マツダと取引する部品メーカー関係者は「マツダは車体から見直してハイブリッド車を自社開発中。2次電池などのハイブリッドシステムを搭載すると車体が重くなるため、軽量化に取り組んでいる」と語る。

 国内でハイブリッド車といえば、トヨタ自動車やホンダの2社が力を入れて、マツダの動きは目立たなかったが、今後は攻めに回る。

 これまでハイブリッド車の開発は、マツダの株式の33.4%を握る親会社の米フォード・モーターが主導しており、米国での事業が中心だった。

2段階のハイブリッド戦略

 例えばマツダは、今年2月にも米カリフォルニア州オレンジカウンティ消防局に「トリビュートハイブリッド」を納車しているが、これはフォードとの共同開発車。しかも、フォードもハイブリッドのシステムをアイシン・エィ・ダブリュ(愛知県安城市)から、関連特許をトヨタから供与されている。ハイブリッド技術におけるマツダの存在感は薄かった。

 マツダの金井専務は「商品化の段階で、(フォードと共同か独自開発システムか)どれを使うかは明言しない」とするものの、自社開発で、先端技術に取り組む勢いが強まりそうだ。

 同社は既に2008年までに水素ロータリーハイブリッド車を発売することを明らかにしている。これは水素を燃料にして、同社のお家芸であるロータリーエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムだ。既に2005年10月の東京モーターショーで「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」を発表している。

 市場性を考えると、まずハイブリッド車を投入し、システムの精度を磨いてから、水素ロータリーと組み合わせるというシナリオが考えられる。

 いずれにしろ、従来のフォード主導体制から見ると、見逃せない変化と言える。

 ハイブリッド車の独自開発だけではない。エンジン開発においても、フォードとの関係に変化が出ている。

大型エンジンにも再参入

米国市場に来年、投入する「CX-9」
米国市場に来年、投入する「CX-9」

 その例は、マツダが来年、北米に投入する大型SUV(多目的スポーツ車)「CX-9」に搭載するエンジン。これはフォードが開発した排気量3.5リットルのV型の6気筒エンジンがベースだが、マツダが大幅に改良している。

 ある部品メーカー関係者は「エンジンの制御ソフトを改良するなど、マツダの技術力で燃費などのエンジン性能を高めたようだ」と語る。

 マツダはかつて高級セダン「センティア」など向けに大型V6エンジンを開発していた。しかし、業績不振やフォードとの提携強化の流れで、量産を中止した。そしてマツダは中小型エンジンを開発・生産する一方、フォードはピックアップトラックなど向けに大型エンジンを開発するという明確な役割分担ができた。

 2005年度に過去最高益を達成したマツダだが、米国市場についてはほかの日系勢に遅れている。そのため井巻久一社長はたびたび「北米事業の強化は最重要課題」と発言しており、2006年から積極的に新車を投入している。

 新型V6エンジンはフォードだけでなく、マツダも生産する可能性が出てきた。

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「マツダ、ハイブリッド車独自開発」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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