• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ダウ平均が史上最高値を更新

過剰な期待は禁物、金利安の効き目は時限的

  • 勝藤 史郎

バックナンバー

2006年10月6日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 10月3日のニューヨーク株式市場はダウ工業株30種平均の終値が1万1727ドル34セントをつけて史上最高値を更新した。4日も大幅続伸し、終値1万1850ドル61セントで初めて1万1800ドル台に乗った。

 この相場の流れや過去の年間株価推移などから推すと、年末にかけての2006年第4四半期も株式市場はもう一段の高値を追う可能性が高い。ただし、今回の株価上昇の背景・経済環境を考えれば極端なユーフォリズム(幸福感)に浸るのは危険である。

 当地ニューヨークにおいても、最高値更新(ダウ30種という限定された銘柄ではあるということもお忘れなく)という大きなエポックであるにもかかわらず、市場関係者の受け止め方は驚くほど冷静であり、“お祭り気分”のような空気はないということをお伝えしておきたい。

想定外の金利安に押し上げられた株価

 筆者は今年5月、エネルギー関連銘柄依存型の米国株式相場は原油価格下落に伴っていずれピークアウト(頭打ち)するとNBonlineのコラムで分析した(「米国株の憂鬱」)。ところが、エネルギー・原材料価格が7月以降下落に転じたにもかかわらず株価は上昇を続けた。一体、何が起きたのか?

 番狂わせの最大の要因は、想定の範囲を超えた長期金利の急低下である。現状の長期金利(米国債10年物利回り10月3日現在4.616%)と同じ株式益回りを実現する株価収益率は約21.7倍(=100%÷4.616%)。今年の6月に長期金利が最高値5.246%をつけた時点では、これに対応する株価収益率は約19.1倍だった。

 つまり、この3カ月間に長期金利に均衡する株価水準は13%以上も上昇したことになる。株価が引き上げられるのは当然である。実際、約6年8カ月ぶりに最高値を更新した10月3日時点でのNYダウの株価収益率は22.4倍、益回りは約4.46%となり、長期金利とほぼ同水準まで買い進まれている。

 金利低下が株式市場を後押ししたことは値動きからも見て取れる。今年に入ってからの長期金利・原油価格・株価の推移を見ると、7月以降の株式市場は金利低下という好材料に主として反応してきたことが分かる。

 利上げ休止前は、「原油高・金利高・株高」の構造になっていた。エネルギー関連セクターの上昇が金利高という悪材料を上回り株高をもたらしていた。だが、7月以降は「原油安・金利安・株高」という構造に変わった。原油価格下落はエネルギーセクターの伸び悩みを招いたが、金利低下と合わせて全体的にはマイナスを上回る好結果をもたらして株高を押し上げた。

住宅市場は急減速も市場は金利先安感に淡い期待

 一方、市場ではこの間に景気失速懸念が急速に広まっていた。8月には住宅販売価格の伸びが前年比マイナスに鈍化し住宅市場の急減速が明瞭になった。また長短金利の逆転状態が長引くにつれて市場ではGDP(国内総生産)成長率予想の引き下げや、リセッション(景気後退)入りの可能性を大きく論じる動きが見られた。

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長