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米グーグル、ユーチューブ買収の衝撃

動画コンテンツの流通破壊に先手、塗り替えられる業界地図

  • 佐々木 俊尚

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2006年10月13日(金)

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 インターネット検索大手の米Google(グーグル)が10月9日、ビデオ投稿サイトのYouTube(ユーチューブ)を16億5000万ドル(約2000億円)で買収すると発表した。買収は株式交換によって行われ、ユーチューブは今後も独立した企業体として存続し、独立したサービスを提供し続けるという。

検索の主戦場は「動画」や「音声」に

 このニュースの背景には、いまや検索エンジンの主戦場が動画や音声などのマルチメディアコンテンツに広がりつつあることがある。

 グーグルをはじめとする検索エンジンはこの10年間、ウェブサイトのテキスト検索の精度を高めてきた。その検索性能のすばらしさが、インターネットユーザーの信頼を得て検索エンジンのトラフィックを増やしていったのである。そして同時に検索エンジンは、グーグルアドワーズや米Overture(オーバーチュア)のサービスなどの検索連動型広告を生み、この広告モデルが巨額の収益を検索エンジン企業に与える結果となった。

 グーグルは、ウェブの中に書かれている文章にマッチした広告を配信するというアドセンス広告もスタートさせ、いまや年間売上高100億ドル(約1兆2000億円)に達しようとしている。その99%は、この2つのマッチング広告モデルから得られている。

 グーグルアドワーズやアドセンスなどのマッチング広告は、いまや世界中に存在するウェブサイトのすべてを覆い尽くそうとしている。そしてそれらの広告がクリティカルマス(臨界点)を突破し、飽和し始めた段階で、検索エンジン企業は、新たなフィールドを求めるようになった。テキスト主体のウェブやブログだけでなく、ポッドキャスティングの音声やテレビ局の配信する動画、さらにはユーチューブのようなユーザー参加型の動画サイトにまで手を広げ始めたのである。

日本は国家プロジェクトで挑戦するが・・・

 この分野の可能性は、まだ未知数だ。なぜなら、テキスト主体のコンテンツでは文章と広告をマッチングさせるためのキーワード抽出が比較的容易なのに対し、動画や音声では広告とマッチングさせるためのキーワードを抽出するのが非常に難しいのだ。この分野では、各社が技術開発でしのぎを削っている。

 グーグルがユーチューブ買収を発表した同じ10月9日には、米マイクロソフトが動画検索技術会社の米blinkx(ブリンクス)と提携したことが報じられている。マイクロソフトがグーグルの対抗策として展開しているMSNやLive.comに、ブリンクスは動画検索の技術を提供する。グーグルにしろマイクロソフトにしろ、動画の分野が次世代の検索エンジンの主戦場になると考え、この部分を補強していくことに必死になっているのだ。

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