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「格下イオン」にアレルギー

幾重ものしがらみ、ダイエー再建の難題

  • 編集委員 田中 陽,馬場 完治,細田 孝宏

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2006年10月16日(月)

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 「えっ、どうして俺が?」「これがイオンシフトってことなのか…」

ダイエーの西見社長(右)は、事業パートナー選びについては明言を避けたが…
ダイエーの西見社長(右)は、事業パートナー選びについては明言を避けたが…   (写真:清水 盟貴)

 ダイエー新社長に丸紅出身の西見徹氏が就き、お披露目会見でカメラのフラッシュを浴びていた10月6日夕。東京・東陽町のダイエー本社や全国各地の主要店舗では、同じ日に発表された別の人事の話題が波紋を呼んでいた。

 課長から部長への昇進が目立ったのに加え、財務などいくつかの事業本部では、40歳前後の部長数人が副本部長に「抜擢」されたのだ。対象者の中には社内昇進試験も受けず、現状の社内資格では副本部長になれないはずの人や部長に就任してまだ日の浅い人もいた。しかも多くが人事異動を事前に上司から伝えられておらず、寝耳に水だったという。

 昇進だからといって素直には喜べない。「うちの人事政策はどうなっているんですかねぇ」と苦笑いして内情を明かしてくれた幹部の1人によると、「今回のスピード出世は従業員引き止め工作の意味合いが大きい」という。どういうことか――。

 産業再生機構に代わってダイエーの筆頭株主になった丸紅は事業パートナーとして、イオンに優先交渉権を与える方向。ダイエーは度重なるリストラによる人材流出が営業力の低下を誘発する悪循環に陥っていただけに、イオンがパートナーになれば負の連鎖に歯止めがかかると考えるのが自然だ。

 しかしダイエーの場合、イオンの支援はかえって従業員の流出に拍車をかける恐れがある。イオンに対する「アレルギー反応」が根強いからこそ、異例の出世で慰留が必要というのだ。

「ジャコ」「機構様」に滲む本音

 中堅とりわけ30~40代のダイエー社員にとっては、約20年前の就職活動の時の“常識”が頭からぬぐえない。「当時のジャスコやイトーヨーカ堂、西友などの内定を断って日本最大の小売業、ダイエーに入社するのが一般的」(ダイエー元役員)だった。日本の流通業で初めて本格的なプライベートブランド商品を開発したり、消費社会の成熟化に対応して専門店業態の展開にいち早く取り組んだのがダイエー。総合スーパーのビジネスモデルを築いてきたという自負がダイエー社内では極めて強い。

 立場はすっかり逆転したが、ダイエー社員はイオンを今も格下の会社と見ている。旧社名のジャスコをもじって「ジャコ」(雑魚の意味)と呼ぶダイエー社員も1人や2人ではない。

 ダイエーのイオン嫌いを象徴するこんなエピソードがある。

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