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北朝鮮が核実験! その時、韓国では?

不気味なほどの穏やかさと冷静さの底流にあるものは何か

  • アン・ヨンヒ

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2006年10月13日(金)

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 10月9日の月曜日、韓国は慌しい1日となった。

 前日までは開国記念日や秋夕(チュソ:韓国のお盆休み)が続き、韓国の人々は例年にない9連休を満喫し、のんびりしていた。連休の間、次期国連事務総長に韓国のバン・ギムン外相が内定したという嬉しいニュースが飛び込んできた。彼は、記者会見で「北朝鮮の核問題に取り組みたい」と述べ、韓国人はごく自然にその発言を受け止めていた。

大騒動の中にある奇妙な静けさ

 連休明けの9日、この日のトップニュースは日本から新任の安倍晋太郎首相が訪韓することになるはずだった。安倍首相の訪韓に合わせ、“歴史問題”を糾弾しようとデモ隊が日本大使館前に集まる。そこへ、「核実験成功」というニュースが北朝鮮から飛び込んできたのだ。

 ニュースを受けて、韓国のテレビ局は緊急特別番組を組み、北朝鮮の核実験に関する報道を一斉に始めた。日韓首脳会談の後、記者会見での質問はもっぱら北朝鮮への対応策についてだった。ノ・ムヒョン大統領は「これまでの包容政策を継続して主張するのは難しい」と述べた。金大中大統領の「太陽政策」に続き、何があっても北朝鮮への包容政策を固持してきた大統領としては異例の発言だった。

 だが、翌日には「包容政策が核実験をもたらしたという指摘に関しては因果関係を考える必要がある」と前日の意見を覆す。包容政策によって、韓国と北朝鮮が企業レベル、地方自治体レベルなどで進めている事業が多く、政策変更の国内世論への影響を考え直したのかもしれない。

 北朝鮮の核実験成功の報が流れると、韓国の個人投資家たちは、これまで買い進めていた株を「売り」に転じた。9日に個人投資家たちが売った株の総額は6700億ウォン(約800億円)と2年ぶりに最高記録を更新し、株価は下落した。逆に、外国人や機関投資家は「買い」に走った。北朝鮮の核実験の影響に対する見解の違いが表れたのだろうが、売りに出した個人投資家たちも「混乱はそれほど長く続かない」と読んでいたらしい。翌日には、個人投資家の買いが入り株価は反騰した。

 実際、街の人たちの様子は意外に穏やかなのである。もちろんマスコミは「大変だ」と騒いでいる。北朝鮮への無条件の物資提供を嫌い、反対してきた人たちは、すぐに決起集会を開いた。

買い占めはなく、話題は“芸能ネタ”へ

 だが、非常時に備えて食料や日用品の買い占めも起こらなかったし、「金」の買い占めもなかった。戦争になると現金は紙くず同然になってしまうから、韓国人は世相が不安になると、我先にと金の購入に走ることがある。今回は、不思議とそういうことが起こらなかった。多くの若者の関心と話題は、あっという間に芸能ネタに戻った。

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