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ピンク一色に染まる米国企業のなぜ

広まるコーズマーケティング

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2006年11月1日(水)

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 10月初旬、鮮やかなピンクに彩られたされたちょっと変わった航空機が登場した。米デルタ航空が就航させたこの航空機は、外装はもちろん機内でもピンクのシャツを着た客室乗務員が、ピンクレモネードを販売するといった具合に、機内もピンクづくしで埋めている。

 

デルタ航空が就航させたピンク飛行機

 デルタ航空をはじめ米国の企業は、10月に入るとピンクに染めた商品を次々と発売し始めた。腕時計、デジタルカメラ、体重計、ヨガマット、掃除機にゴルフバッグ…と、あらゆるジャンルの商品がピンクで染まった。

 日本の富士フイルムもピンクリボン活動に参加し、レンズ付きフィルムでピンクのデザインを採用した。中には意外な会社が意外な“ピンク商品”を発売している。米フォード・モーターは車でないが、中身がピンクの日焼け止めクリームを発売した。

 

富士フイルムが発売したレンズ付きフィルム

 「10月は、米国乳がん意識向上月間だ」

 ジョージ・ブッシュ米大統領のこの発言をきっかけに、多くの米国企業が「ピンクリボン株式会社」に変貌した。表向きの理由は、乳がんの早期発見や早期診断、早期治療の重要性を訴えるシンボルのピンクリボン活動を支援すること。その一環として商品をピンクで彩った。

その商品が売れている。米国企業がピンクに魅せられるもう1つの理由が、ここにある。

 シックなイメージが売りの女性向け人気ブランド、米アン・クラインも、 “ピンク人気”の恩恵を受けている1社だ。同社は乳ガン基金へ寄付する傍ら、シンボルカラーのピンクの商品を企画・開発した。10月、落ち着いたモノトーン調の店内に、ひときわ目立つピンクのカシミアセーターを陳列した。すると飛ぶように売れていく。

 「驚異的な売り上げです!」

 同社のアイリーン・マクマスター広報担当バイス・プレジデントは、悲鳴にも似た歓喜の声でそう答えた。「最終的な売り上げを考えると、予定していた2万5000ドル(300万円)の寄付金をさらに増やすかもしれない」とマクマスター氏は明るい表情で答える。

二兎を追って儲ける

 社会貢献が、多大な利益をもたらす――。

 慈善活動と実利の二兎を追うマーケティング戦略である「コーズマーケティング(社会貢献活動マーケティング)」が、資本主義のメッカ米国で急激に広まっている。ピンクリボン・キャンペーンに参加する企業が増えているのも、コーズマーケティングに目に見える成果が出ているからだ。ピンクリボン賛同企業は、1990年代中旬には数十社だったが、現在は数百社にまで膨れ上がっている。

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