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HOYA

好業績も株価は冴えず、液晶マスク事業の次の一手に期待

  • 中島 募

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2006年11月28日(火)

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 半導体の製造工程で使われるガラス製部材やレンズなどの光学系部品を手がけるHOYAが業績好調を維持している。2006年9月中間期の連結業績は売上高が前年同期比15.0%増の1916億9700万円、営業利益は同11.2%増の553億6600万円と、いずれも過去最高を記録した。

 経常利益は為替差損で43億円を計上したことなどもあり前年同期比で6.6%減の508億3900万円にとどまったが、クリスタル事業の縮小にともなう用地売却益などを計上して、純利益は同13.9%増の443億9800万円を確保した。

まだら模様の主力事業

 好業績を牽引したのは、フォトマスクなど半導体製造用製品を手がける「エレクトロオプティクス」部門だ。同部門の中間期の売上高は、前年同期比19.7%増の1093億7300万円と全売り上げの6割近くを稼ぎ出すHOYAの主力部門である。収益性も高く、デジタル家電や携帯電話機などの価格下落の煽りを受けて利益が伸び悩む部品メーカーが多い中、売上高営業利益率は38.3%を上げる。

 ただし、その内訳を見ると、好不調がありまだら模様の状況だ。

 堅調なのは、半導体ウエハーに電子回路を焼き付ける時の原版を製造するマスクブランクスである。半導体の製造技術の主流が90ナノメートル(ナノは10億分の1)に移行したことなどを受けて新規需要が発生し、前年同期比9.5%増の売上高となった。販売単価自体は下落傾向にあるが、日本や欧米の半導体メーカーが65ナノへの移行も始めているので「物量的には元気」(鈴木洋代表執行役CEO=最高経営責任者)という。

 世界半導体市場統計(WSTS)によると世界の半導体市場は、2007年に8.6%増、2008年には12.1%増と安定成長が見込まれており、需要は今後も増える見通しだ。信越化学工業(4063)がマスクブランクス市場に参入し競争が激化するという不安材料もあるが、メリルリンチ日本証券の吉原洋シニアアナリストは「現時点で70%近い世界シェアを持つHOYAの優位性は、技術面でもコスト面でも揺るがない」と見る。

先行き不透明な液晶マスク事業

 エレクトロオプティクス部門の中で鈴木CEOが慎重な見通しを見せたのが、唯一の不安材料の液晶マスクだ。第2四半期の売上高は前年同期比7.0%増だったが、第1四半期の売上高が同15.8%減だったことが響いて、上期全体の売上高は同5.6%減と同社の事業の中で唯一のマイナス成長だった。

 液晶マスクの市場は大日本印刷(7912)やエスケーエレクトロニクスなど競合が多く、技術的にも横並びの状態が続いている。このため、薄型テレビの価格競争に引きずられて1四半期ごとに10%以上のペースで価格が下落しているという。

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