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旭化成

繊維事業がようやく底入れ

  • 星 良孝

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2006年12月6日(水)

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 旭化成が草創期から手がけている繊維事業の業績が底入れしようとしている。主力製品で、水着などの原材料となるスパンデック繊維の事業が、米国ではこの9月に単月黒字になり、欧州でも来年に黒字になる見込みだからだ。

 旭化成が持つ8つの事業の中でも、繊維事業は収益の改善が最も遅れていた部門だった。この事業の底入れは、旭化成が全体で本格的な成長軌道に乗っていけるようになったことを象徴する。

選択と集中は最終ステージへ

 そもそも旭化成の繊維事業は、旭化成の前身である旭絹織が設立された1922年に始まる。現在は、売上高がおよそ1000億円に上り、医薬事業と並ぶ3番手の規模となっている。

 旭化成は事業の選択と集中を進めてきた。当然、繊維事業も対象になった。

 リストラが始まった1999年3月期、繊維事業の営業利益率は1%程度しかなく、ほかの事業と比較すると半分以下しかなかった。そのため、2002年に創業時の主力事業だったレーヨン生産から撤退し、2003年にアクリル繊維の生産から撤退するなど事業の縮小に突き進んできた。今や、スパンデック繊維「ロイカ」のほか、不織布と服飾裏地に用いられる化学繊維「ベンベルグ」のほぼ3つの事業に集約されている。

 この上半期はまだ苦戦の跡が見られた。2006年9月中間期、繊維事業の営業利益は前年比42.8%減の13億円と低迷した。価格競争の激化と原料高の煽りを受けた結果だった。

 それでも、この下半期以降には収益は好転する気配を示している。

 旭化成は昨年11月、独ランクセス・グループのスパンデック繊維事業を買収して、生産量は年間3万6500トンになった。従来、スパンデック繊維のメーカーは、3位集団が拮抗していたが、頭一つ出る格好になった。

 規模のメリットが生まれたことに加えて、旭化成は自社の生産技術を買収先の工場に適用することなどで、コスト削減を進めている。その成果が出てくるのは、間もなくと見られる。

技術を武器に海外展開を推進

 もっとも、旭化成をより俯瞰的に見れば、基礎化学事業のほか、医薬事業とエレクトロニクス事業の部分は、安定的な成長軌道に乗りつつある。特に、エレクトロニクス事業の成長は著しい。99年3月期と比較すると、2006年3月期には、エレクトロニクス事業の営業利益は4.5倍になった。

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