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野村総研が「2010年の経営」を徹底調査

理念のストーリーテリングでネコ型人材を生かせ!

  • 杉山 泰一

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2006年12月15日(金)

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 「ピーター・ドラッカー氏のように日本企業の経営課題を洞察し、2010年代の経営モデルを提唱する。そんな思いを持つ同僚たちが集まり、昨年11月から自主研究活動をスタート。まず仮説を立てた後、多数の経営者と議論したり、上場企業にアンケート調査した結果、多様化が進む人材をいかに共鳴させ、求心力と活力を持たせるかが最重要だと確信した」

 野村総合研究所の増田有孝・主席コンサルタントは、氏などが執筆した書籍『2010年日本の経営 ~ビジョナリー・エクセレンスへの地図』の狙いと経緯をこう語る。同書は、丸善東京本店ではビジネス書分野で4週連続でトップ10に入り、先週は第1位となった。

 増田氏は、「今後人材の“ネコ化”が進む。組織忠誠心の強い従来のイヌ型人材とネコ型人材が混在する組織をマネジメントするには、リーダーが理念やビジョンで彼らを共鳴させることが欠かせない」と強調する。

 ネコ型人材とは、面白いと思う仕事や自己成長に役立つ仕事には強い興味を示すが、会社への忠誠心が希薄なタイプ。一生同じ企業で働きたいという意志が弱く、時価に見合った報酬を強く主張する。今回の多くの経営者との議論を通じてそんなネコ型人材が若い世代を中心に増えている、と増田氏は改めて痛感したという。

イヌ型人材のネコ化も始まっている

図版
図1●従業員のロイヤルティーは低下傾向にある。野村総合研究所が2006年5~8月に実施した東証1部上場企業を対象としたアンケート調査より
  [画像のクリックで拡大表示]

 ただし、ネコ型人材の方が個性豊かな発想を持ち、新たな価値を創造することに長ける傾向がある。グローバル競争がますます進展するであろう2010年代には、ネコ型人材の力を生かせなければ日本企業は生き残れない。

 しかも、従来はイヌ型だった人材のネコ化も進んでいる。増田氏らが実施したアンケート調査の結果、会社に対する忠誠心や帰属意識が低下傾向にあると分かったのだ。「5年前に比べて忠誠心や帰属意識をどちらかといえば感じなくなった」あるいは「感じなくなった」という従業員が、管理職の約36%、一般社員の約41%もいた。

 「バブル崩壊後の15年間に、多くの企業が人員削減をしたり、様々な福利厚生や手当を撤廃したり、短期志向の業績連動型報酬制度を導入した。経営側に財務的なメリットはあったが、従業員からの信頼感は失われた」と増田氏は分析する。
 
 だからこそ増田氏らは、企業理念の再構築とその徹底的な浸透活動が今後ますます重要になると考えた。しかるべき経営観や社会観を盛り込んだビジョンや行動規範、価値観などをきちんと明文化した後、リーダーがそれを徹底的に社内に浸透させ続ける。魅力溢れる理念は企業の良き個性となり、優秀な人材を引きつける。さらに増田氏らは、理念の有力な浸透方法として「ストーリーテリング(Storytelling)」を薦める。

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