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東レ

炭素繊維で自動車の軽量化を狙う

2006年12月21日(木)

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 「原油高が追い風になっている面もある」

 東レの榊原定征社長は、2007年3月期中間決算発表の席でこう語った。売上高は前年同期比9.9%増の7462億円、営業利益は10.5%増の429億円と好調を持続。通期の営業利益予想は1040億円と、最高益更新を見込んでいる。

自動車の燃費向上を狙う

 収益の牽引役となったのは「炭素繊維複合材料部門」。部門営業利益は88億円と前期比50%の増加となり、全社の増益分の7割以上を占めた。炭素繊維は鉄よりも軽くて硬いという特徴を持ち、特に航空機分野での需要が急増している。

 東レは今年4月、米ボーイング社の新型旅客機「B787」向けの炭素繊維を16年にわたって提供するという契約を結んだ。主翼と尾翼に加え胴体部分にも炭素繊維を使うことで、燃費は約20%向上するという。16年間の契約期間中に7000億円の売り上げを見込んでいる。

 航空機分野に次ぐ市場として、自動車業界も視野に入れている。布石は打っている。東レは今年、繊維や樹脂、フィルムなど5分野を横断的に統合した「自動車材料戦略推進室」を新設した。現在1000億円の自動車業界向け売上高を、2010年までに倍増させる計画だ。

 自動車業界では、原油高によるガソリン高騰で燃費の向上が喫緊の課題になっている。2015年には新しい燃費規制が導入される見通しで、それまでに現行基準から約30%燃費を向上させる必要もある。トヨタ自動車(7203)や日産自動車(7201)など各社はハイブリッド車の投入や新型変速機の開発など、様々な手を使って燃費改善に努めているが、中でも効果が見込めるのが車体の軽量化だ。

 炭素繊維は既にプロペラシャフトやリアスポイラーなど、自動車部品の一部に採用されている。しかし、シャシーやボンネットなど車体の根幹をなす部分への採用はこれからの段階だ。「自動車に使われている鋼材のすべてを炭素繊維に置き換えたとしたら、車両重量を2~3割軽量化」(東レ)でき、燃費性能は飛躍的に高まる。東レは、ここに炭素繊維のビジネスチャンスがあると見る。

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「東レ」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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