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テルモ

オリンパスとの提携で事業領域を拡大へ

2007年1月17日(水)

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 テルモ(4543)とオリンパス(7733)──。米ジョンソン・エンド・ジョンソンなど海外メーカーが圧倒的な強さを見せる医療機器の分野で、両社はグローバルに事業を展開している数少ない国内メーカーである。その強者同士が2001年に業務提携を結んで約6年。ようやく提携の取り組みが本格化し始めた。

 昨年12月14日、生体材料に特化した共同事業を始めると発表した。まずは、骨折や骨腫瘍といった骨疾患の治療において、骨の欠損部に移植する人工骨を開発する。

 人の骨が主にリン酸カルシウムとコラーゲンからできている点に着目。リン酸カルシウムを成分とする骨補填材を製造・販売しているオリンパスの子会社、「オリンパスバイオマテリアル」の技術に、テルモが人工皮膚などの製品で培ったコラーゲンの製造技術やノウハウを融合する。それによって、より人の骨に近い人工骨の開発を目指す。

 今年4月1日、テルモがコラーゲン事業をオリンパスバイオマテリアルに譲渡し、同社に出資する。出資比率はオリンパスが66.6%、テルモが33.4%となる。社名も「オリンパス テルモ バイオマテリアル」に変更。3年後に売上高50億円を目標に掲げている。

両社のトップが提携強化に動く

 テルモは使い捨て医療器具の国内最大手で、外径0.2ミリと世界一細く“痛くない”注射針、「ナノパス33」を開発するなど、患者の負担が少ない機器の開発に定評がある。人工心肺システムや血管造影用ガイドワイヤと呼ばれる先端医療機器では世界トップシェアを持ち、2006年3月期の決算では海外売上高が全体の約4割を占めた。消化器向けの内視鏡で世界シェア7割を誇るオリンパスとの“強者連合”は、提携の発表当時、大きな期待を集めた。

 だが、これまで目ぼしい提携の成果は生まれておらず、期待を裏切り続けてきた。研究開発の段階にある重要な技術はお互いに隠し、既存の製品に使われている技術を組み合わせて製品を作ろうとしたことが一因だ。

 3つの製品を発売したものの、いずれもどちらか一方の技術を主体に開発したもので、「2社の技術を融合させたものではなかった」(テルモ広報室の君島邦雄室長)。3製品の売り上げの合計も、業務提携の発表で打ち出した「5年後の売り上げ100億円以上」という手堅い目標にも遠く及ばず、年間数億円にとどまっているもようだ。

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「テルモ」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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