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ファナック

知能ロボで工場の「省人化」を牽引

  • 瀧本 大輔

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2007年1月22日(月)

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 「人間は定時間労働、ロボットと機械は定時間外作業」――。富士山麓にあるファナックの本社工場(山梨県忍野村)に足を踏み入れると、こんなスローガンが目に飛び込んでくる。

 緑深い森に点在する黄色い建物が異彩を放つ、ファナックの本社敷地内。そこにある工場は、すべてファナック製のロボットによって自動化が進んでいる。例えば、金属部品を加工する工場には、知能ロボットと工作機械からなる「ロボットセル」が計10セットある。定時間外作業どころか、24時間休みなく知能ロボットが静かに動き、720時間(30日間)連続して知能ロボットなどの部品を製造している。

 つまり、製造業などの工場を知能ロボットによって「省人化」することにビジネスチャンスを見いだしたファナックにとって、自社の工場は実験場でもある。稲葉善治社長は、「(工場に)ロボットを導入して工作機械と組み合わせてもらえれば、そこに巨大な市場が生まれるはず」と言う。冒頭のスローガンは、ロボットがモノ作りを担うようになる工場の未来像を象徴しているわけだ。

 知能ロボットは多関節のアームを持ち、CCD(電荷結合素子)カメラやレーザー光による視覚センサーなどを駆使して、自ら判断しながら動作するのが特徴。自動車産業を中心に引き合いが強く、今やファナックにとって工作機械向けCNC(コンピューターによる数値制御)装置に次ぐ主力事業の1つになった。国内では安川電機(6506)と並びトップクラスの位置につけている。

 ロボット部門の業績は、ファナックの連結売上高3811億円(2006年3月期)の30%近くを占める。CNC装置を中心に連結売上高の60%近くを占めるFA部門には大きく水をあけられているものの、事業の柱として存在感は年々強まっている。

一時失速も中長期では業績を牽引

 ファナックの2006年9月中間期の業績は、前年同期比10%の増収と12%の増益を記録し、いずれも期初の計画と比べて100億円上ぶれした。売上高営業利益率は約39%で、過去最高水準となった。原動力となったのは、CNC装置やサーボモーターが主力のFA部門。一方、ロボット事業は自動車メーカーの設備投資が端境期にあったこともあり、勢いを失った。

 しかし、中長期的に見れば、ロボット事業はファナックの業績を牽引する存在になりそうだ。国内では熟練技能者が大量に退職する「2007年問題」に加えて、少子化も影響して製造現場では人手不足が深刻化する。ロボットによる自動化を推進するファナックにとっては追い風になるからだ。

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