• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

旭硝子

前期は最終減益も、今期は投資の果実獲得へ

  • 谷川 博

バックナンバー

2007年1月30日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 旭硝子で誤算が続いている。2006年12月期の連結業績予想を半年足らずで2度も下方修正した。

 昨年8月の6月中間決算発表時には期初予想と同じく営業利益1450億円、経常利益1360億円、純利益800億円を見込んでいたが、11月にはそれぞれ1350億円、1300億円、760億円に引き下げ、さらに12月にも純利益を410億円に下方修正した。前の期の実績に比べて営業利益と経常利益は1割前後上回るものの、純利益は約3割の減少となる。

 度重なる誤算の原因は、事業改革の遅れにある。12月の純利益の下方修正がそれを如実に物語る。

 海外事業の一部の不調で約750億円の特別損失の計上を強いられた。特損の主な内訳は以下の3つ。北米のガラス事業では競争激化と原材料高騰で建築用板ガラスの採算が悪化、連結子会社ののれん代を400億円ほど減損処理する。

 また、韓国やシンガポールなどアジア4カ国で展開中のブラウン管用ガラス事業でも需要減少を受けて生産設備の減損処理を180億円ほど追加する。加えて、中国の上海でブラウン管用ガラスを生産している合弁会社の全持ち株譲渡に伴って約100億円の譲渡損も計上する――。

 そもそも、特損の過半を占める北米事業はこのところ不振が続いていた。2005年12月期には70億円の営業損失を計上。その前の期に続いて営業赤字に陥り、赤字額も倍増した。さらに、2006年6月中間決算でも25億円の営業損失(前年同期は9億円の営業赤字)を計上した。

 こうした状況からすれば、もっと迅速かつ大胆に収益構造の改善を進めておくべき状況だったが、ブラウン管用ガラス事業についても対応が後手に回った。近年テレビではブラウン管から薄型パネルディスプレーへの転換が世界的に進行しており、ブラウン管用ガラスの需要は減少傾向をたどっている。中国をはじめとする新興市場でも需要転換が急速に進み、今回のような生産設備の減損処理と合弁解消による減産を余儀なくされた。市況見通しの甘さを露呈した格好だ。

台湾で液晶ディスプレー用ガラス基板の生産トラブルが発生

 一方、11月の第1弾の下方修正は、台湾で液晶ディスプレー用ガラス基板の製造窯の不具合が発覚して生産能力が低下したことが響いた。世界的に需要が増大している薄型パネルディスプレー用ガラス基板は液晶ディスプレー用とプラズマディスプレーパネル用からなり、これらを中心とした電子・ディスプレー事業が会社の成長を牽引してきた。収益の大黒柱の1つである液晶ディスプレー用ガラス基板で生産トラブルが生じたのは大きな誤算だった。

コメント0

「NB100」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私の仕事は経営することではなく、リーダーであることです。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO