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マツダ

独自の北米戦略を描けるか

2007年1月31日(水)

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 マツダの2006年の国内生産台数は前年比11.7%増の96万6547台と12年ぶりの高水準だった。また輸出も前年比18.3%増の72万573台で14年ぶりの高水準だった。円安が続いており自動車各社の生産や販売は好調だが、国内生産と輸出が前年比で10%以上伸びたのは、トヨタ自動車(7203)とスズキ(7269)とマツダだけだ。

 こうしたことから、マツダの2007年3月期の決算は、売上高が3兆1500億円、営業利益が1480億円と、6期連続で増収増益の見込みだ。株価も好調な生産や販売を受けて、2007年1月26日時点のマツダの終値は791円と、1年前に比べて約50%上昇した。

 マツダの販売で、特に好調な地域が欧州だ。2006年は30万3600台を販売し、15年ぶりに30万台の大台を超えた。「マツダ6(日本名アテンザ)」が前年比11.3%増の8万9940台、「マツダ5(日本名プレマシー)」が前年比192.9%増の4万7477台と販売台数を増やした。

 昨年、欧州の販売が伸びたのは、2005年末に新型ディーゼルエンジンを搭載した車種を発売したことが大きく貢献した。ディーゼル乗用車は、日本では乗用車全体の1%未満しか売られていないが、欧州では燃費の良いエコカーとして人気が高い。マツダが欧州で販売する自動車のディーゼルエンジン搭載比率は、34.4%まで高まっている。

販売台数より利益

 マツダの自動車の生産や販売台数が十数年ぶりの高水準というのには大きな意味がある。十数年前、同社は販売台数を増やす拡大路線をひた走っていた。国内販売は、トヨタのように5つのチャネルを展開するほどだった。

 だが、値引きなどで無理な販売を続けたことが財務を悪化させる一因となり、1994年3月期から3期連続で営業赤字に転落してしまった。その後、米フォード・モーターの出資比率は25%から33.4%まで引き上げられ、同社の役員を受け入れ、経営の地力を高めてきた。

 今回の生産や販売台数の伸びは、十数年前とは大きく状況が異なる。同社の井巻久一社長が「ブランドや利益重視で、無理な販売はしない」と強調する中での販売増というのだ。

 昨年4月、マツダは販売目標を従来より4万台低い121万台とする下方修正を行った。当初は、2007年3月までの中期経営計画の中で、年間125万台の販売を目標に掲げていた。下方修正はけして評価できるモノではないが、今回の場合は、「計画達成のために無理な販売を強いるのではなく、利益を鑑みた販売体制への転換」という好意的な見方もある。

 2006年に販売台数が200万台を超えた軽自動車についても、利益重視路線は変わらない。マツダは自社生産しないでスズキからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている。

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「マツダ」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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