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「日本発」、またもインテルへ

復活の芽を摘む、日の丸半導体の技術自前主義

  • 中島 募

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2007年2月20日(火)

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インテルが導入を検討している新技術の開発を指揮した東北大学の大見忠弘教授 (写真 : 尾苗 清)

インテルが導入を検討している新技術の開発を指揮した東北大学の大見忠弘教授 (写真 : 尾苗 清)

 性能、価格の両面で激しい競争が繰り広げられている薄型テレビなどのデジタル家電市場。そのあおりを受け、中核部品であるシステムLSI(大規模集積回路)を手がける半導体メーカーにかかる負荷も日増しに高まる。より高い性能の製品を多品種少量で生産することが求められているからだ。実際、LSIを主力とするNECエレクトロニクスやルネサステクノロジなどは、業績の低迷が続いている。

 こうした負荷を低減する技術が、東北大学の未来科学技術共同研究センターによって開発された。大見忠弘教授の研究室と、東京エレクトロンやアドバンテストなどで構成する産学連携プロジェクト「顧客ニーズの瞬時製品化技術(DIIN)」が開発した「マイクロ波励起高密度プラズマラジカル反応」と呼ばれるLSIの製造技術である。

家電の発熱を抑える

 「従来の(LSIの)製造技術は限界が見え始めている」と語る大見教授が指摘する課題は、大きく2点。1つ目は「LSIの動作速度の限界」だ。現在のMPU(超小型演算処理装置)やシステムLSIは、命令を実行する周期を示す動作周波数の引き上げが難しくなっているという。事実、米インテルのパソコン向けのMPUは、2年前に動作周波数が3.8ギガヘルツ(ギガは10億)の製品が出て以来、それを上回る製品が出ていない。これは、周波数を高くすると、消費電力や発熱が実用レベルを超えて大きくなってしまうからだ。

 DIINプロジェクトの新技術を使うと、この高速化の壁を乗り越えられるという。「消費電力や発熱は従来の低いレベルのまま、100ギガヘルツで動作するLSIも製造できる」(大見教授)。

 大見教授が指摘するもう1つの課題は「多品種少量生産への対応」。従来の製造技術はプロセスの切り替えに長い時間を要するため、1つの製造ラインで多品種の製品を作るのが難しい。DIINプロジェクトの新技術はこうした制約がなく、製造プロセスを切り替えても短時間の調整で高い歩留まりが実現するという。

コメント22件コメント/レビュー

日本では特に、学会の権威の大先生に対してネガティブな評価を言えるヒトはほとんどいません。取材してストレートに記事にしたのでは、却って世の中に誤解を広めるだけです。そこのところを深く掘り下げて初めて記事の価値がでるのでしょう。(2007/03/13)

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いただいたコメント

日本では特に、学会の権威の大先生に対してネガティブな評価を言えるヒトはほとんどいません。取材してストレートに記事にしたのでは、却って世の中に誤解を広めるだけです。そこのところを深く掘り下げて初めて記事の価値がでるのでしょう。(2007/03/13)

intelが産学協同、あるいは他社との共同開発を利用してパラダイムシフトを起こした例は他にもたくさんあります。これはIBMが行ったOADGに乗った当時から、intelがずっと続けてきた方法です。あまり知られていませんが、日本人の技術力を長年利用しているのは、CPU生産以外にもあります。たとえばPGAからSLOT1へ、またPGAへ、さらにLGAへとINTEL製のCPUはめまぐるしく姿を変えていますが、CPUソケットを一手に開発しているのも、TYCO(旧AMP)の日本法人です。intelのマーケティングは実に良く学会紙や業界紙を見ています。自分でどうしようも無い部分は一流の専門家に助力を請う、と言うintelの姿勢は、日本企業がもっと学ぶべき部分ではないでしょうか?(2007/03/07)

一番下のコメントを書いた者です。もう一度記事を読みました。すると、記者殿はきちんと取材して書かれているではないか!………(記事より引用)大見忠弘教授の研究室と、東京エレクトロンやアドバンテストなどで構成する産学連携プロジェクト「顧客ニーズの瞬時製品化技術(DIIN)」が開発した「マイクロ波励起高密度プラズマラジカル反応」と呼ばれるLSIの製造技術である。(引用終わり)………すぐに生産現場に投入しないかもしれない技術にも、「東京エレクトロンやアドバンテストなど」という会社は、きちんと共同研究しているではあ~りませんか。何故に記者殿は、「またしてもインテルに」などという扇情的なタイトルと内容の記事を書かれたのであろうか? しかも日本企業の取材内容を載せずして… なにか、意図が あるのですか?それとも単に「Wintel様、ばんじゃーい」なのか? 確かに、広告宣伝費、沢山投入する企業なのだけど。(2007/02/22)

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