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日銀に「円安」の呪縛

為替頼みの企業収益、利上げで失速も

  • 馬場 完治

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2007年2月21日(水)

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 欧州を舞台に2兆2000億円超という日本企業最大の買収劇を演じる日本たばこ産業(JT)が、円安が続く為替相場に神経をとがらせている。

 英たばこ大手、ガラハーを97.5億ポンドで買収するが、足元でポンドに対して円安が進んでいるため、円換算の資金負担が増えてしまうのだ。買収を決めた昨年12月は1ポンド=約231円だったが、直近は241円台。買収額は1000億円近く膨らんだ計算だ。

 もちろん「為替予約など手は打っており、そこが財務担当者の腕の見せどころ」(見浪直博経理部長)。だが、2兆円ともなると為替予約のコストは無視できない。8日には2007年3月期通期の予想営業利益を100億円上積みする一方、予想経常利益を120億円下方修正。「計220億円の悪化のかなりの部分が買収資金の為替関連費用」だ。

利益かさ上げ7500億円

 円の実力低下が著しい。対ドルだけ見ると目立たないが、対ユーロで最安値を更新したほか、様々な他国の通貨に対する価値を見る「実質実効為替レート」は、プラザ合意の1985年以来の水準まで下落している。

ホンダ、松下は円安効果が増益額を上回る

 過度の円安は海外の企業や資産を買収しにくくなるうえ、日本企業が海外からM&Aの標的になった時「買われやすい」存在となる面もある。こうした現実に目が向かないのは、輸出企業の採算改善という、目に見えるメリットがあまりに巨額だからだ。

 トヨタ自動車の2006年10~12月期の3カ月間の営業利益は5747億円と前年同期に比べて925億円増え、うち円安が300億円の上乗せ効果をもたらした。2006年4月からの9カ月合計では実に2200億円に上る。

コメント8件コメント/レビュー

1月の金融政策決定会合の議事要旨が明らかになった。利上げ派は3人で、水野、須田、野田。2月はこれに福井総裁が加わり、日和見委員がなびいたのだろう。水野の主張に、「利上げしないと円安容認と取られる」とあるように、むしろ円高にしろといわんばかりである。「キャリートレード懸念派」もそうだが、本気で円高を心配しているというよりは、利上げの口実に為替を使っているとしか思えない。記者会見では、総裁は否定しているが、要は「金利正常化のための利上げ」であり、目先のインフレ率ゼロでもお構いなし。早く1%に乗せたいのだろう。この先、円高が進もうと、利上げを諦めることはなさそうだ。(2007/02/27)

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1月の金融政策決定会合の議事要旨が明らかになった。利上げ派は3人で、水野、須田、野田。2月はこれに福井総裁が加わり、日和見委員がなびいたのだろう。水野の主張に、「利上げしないと円安容認と取られる」とあるように、むしろ円高にしろといわんばかりである。「キャリートレード懸念派」もそうだが、本気で円高を心配しているというよりは、利上げの口実に為替を使っているとしか思えない。記者会見では、総裁は否定しているが、要は「金利正常化のための利上げ」であり、目先のインフレ率ゼロでもお構いなし。早く1%に乗せたいのだろう。この先、円高が進もうと、利上げを諦めることはなさそうだ。(2007/02/27)

まずいんではないでしょうか某公共放送。21日の日銀決定会合のまっ最中、「日銀総裁、利上げを提案・・・」、ご丁寧にテロップ流してくれました。選挙速報じゃあるまいし。直後、為替、債券、株式、マーケットは大混乱。「決定会合はお昼休みに休憩で中断するのか?」と多数の市場参加者に思わせました。G7のどこを探せばこんな中央銀行があるのですか?海外紙でも指摘されました。何とか取引という用語が多くの方の脳裏に浮かんだはず。今後は厳重に注意されることを希望します。(2007/02/22)

「今のうちにやってしまえ利上げ」と今回は命名しましょう。GDPとは過去の数字。年末から現在まで物価も消費もモタモタ、春先以降は失速も予想され、1月に叩かれた政治家連中がおとなしい今がチャンス!てとこか。来年3月に任期終了する福井総裁が政策金利を1%にしてから勇退したいのはミエミエ。日本との貿易が5%程度しかないユーロ圏に円安を騒がれたくらいで利上げの援軍という報道もどうでしょうかマスコミの方々。気になるのは「この程度の利上げに耐えられない企業は退出しなさい」という相変わらずのモラルハザード意味履き違えの諸意見。利上げのコストアップ(預金金利上昇)を銀行業界が最も転嫁しやすいのは「借入主体の中では中小企業や零細自営業などの弱者」であることをお忘れなきよう。今の世なら即「格差拡大論者」分類可かなと。(2007/02/22)

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