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資生堂

競合からドイツ人執行役員を獲得した狙い

2007年3月8日(木)

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 成長目標を達成するために、競合相手から人材をスカウト――。

 資生堂は海外事業を強化する一環から、今年に入り米P&Gからドイツ人のカーステン・フィッシャー氏(44)を国際事業担当の執行役員常務として迎えた。フィッシャー氏は頭髪用化粧品メーカーであるドイツのウエラの日本法人社長や、P&Gで業務用化粧品事業を司るプロフェッショナルケア部門のプレジデントなどを歴任しており、国際的なマーケティング戦略や経営ノウハウを持っている。

 資生堂は海外売上高比率を、現在の約30%から40%に引き上げる目標を立てている。フィッシャー氏は、その司令官的な役割を果たしていくと見られている。同氏は成長のための具体的な戦略を現在固めている段階だが、事業拡大に欠かせない要素として次のように語る。

 「資生堂は国際的にビジネスを展開している企業だが、意思決定プロセスが非効率だったり、人材など海外の経営資源を生かしきれていないなど組織は必ずしも国際的とは言えない。おもてなしを基本とした日本の化粧品会社であることは強みとして守りつつ、これらの課題を解決していかなければならない」。柔らかい物腰ながら、はっきりとした口調には強い意思を感じさせる。

中国は新ブランド投入で専門店網を強化

 資生堂の海外化粧品事業の業績は、2006年4~12月期で売上高が前年同期比15%増の1606億円、営業利益が同70%増の75億円の増収増益。主力の国内化粧品事業の売上高は同2%減の3392億円、営業利益が同13%減の307億円の減収減益なのと比べると対照的だ。

 海外化粧品事業の収益力を拡大させている原動力は、同事業で約3割の売上高を占める中国(香港を含む)のビジネスが好調なこと。2006年4~12月期に中国での売上高は前年同期比44%増、現地通貨ベースでは3割の増となった。

 中国の業績が伸びたのは、2004年から本格的に始めた販売ルートの改革が奏功したことが大きい。同社が中国に進出したのは1981年。当初は、百貨店を中心に販路を拡大してきたが、2004年から化粧品専門店での販売を強化した。中国内の専門店は2006年末時点で1700を超え、中国全土に広がる。専門店ルートが好調なことから、資生堂は2009年3月までに5000の専門店を設置する。

 中国での専門店販売を強化するため、資生堂は2006年10月には専門店に特化したブランド、「URARA(ウララ)」を投入した。URARAは百貨店で主力の化粧品ブランド「オプレ」を元に開発したものだが、発売後、半年間で専門店の全売上高の3割を占めるまでに成長した。

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「資生堂」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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