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JTB、「自己流」海外旅行パッケージでネット販売を拡大

  • 川又 英紀

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2007年3月22日(木)

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 JTBが取り扱うインターネットによる旅行商品の販売額は、2007年3月期は昨年7月に発表した計画通りの約770億円になる見通しだ。コンビニエンスストアに設置した情報端末経由での販売額まで含めると約930億円になる。4月からの2007年度はインターネット販売が970億円、コンビニまで含めると1135億円を計画しており、さらに2008年度は同1230億円と同1400億円を目標にしている。

図版
海外旅行のダイナミックパッケージを販売するJTBのサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 2007年度から2008年度にかけて、インターネット販売額の上昇のカギを握るのが、海外旅行の「ダイナミックパッケージ」である。ダイナミックパッケージとは、航空機やホテルといった海外旅行に必要な「素材」を、顧客自身が必要なものだけを自由に選択できる商品のことだ。余分なサービスをそぎ落とした「自己流」のパッケージ商品を組み立てられる点が通常のパッケージ商品と異なる。顧客は必要なサービスだけを積み上げていって合計の料金を支払えばよいので、料金に対する「納得感」が得られやすい。飛行機とホテルのセット販売だから、別々に購入するよりも安くなる場面が多い。旅行会社としては、顧客の多様性にも応えられる。JTBは2月20日から、4月1日以降に出発する海外旅行のダイナミックパッケージ「Navi」を販売しており、既に予約が入り始めている。

 同社は2006年4月に新しい経営体制に移行し、グループ内の分社化を進めた。その中でインターネット販売事業(コンビニ販売を含む)を専門に手がける新会社として誕生した「i.JTB(アイドットジェイティービー)」(東京都品川区)の売上高は、2007年度に海外旅行のダイナミックパッケージだけで10億円を目標に掲げている。その10億円が、2007年度のインターネット全体の販売目標額である970億円の一部を構成することになる。

 970億円の内訳をより細かく見てみると、インターネット上で国内と海外の旅行予約から決済までのすべてを完了する、文字通りの「オンライン」販売の目標が670億円だ。一方で、インターネット上で提供した旅行情報を見て、顧客がコールセンターに予約の電話をかけてくるなどの「オフライン」販売が、残りの300億円を占める。原則として、予約から決済までをインターネット上で完結する海外旅行のダイナミックパッケージは、オンライン販売である670億円の一部になるわけだ。

ネットでの海外旅行販売の勢力図が決まる

 2月20日の予約開始から3月中旬までの約1カ月間は、同業他社やメディア関係者などからの「偵察」が相次いだこともあり、「ダイナミックパッケージの予約サイトはアクセスを処理し切れないビジー状態が続き、お客様にご迷惑をおかけした。そのため、ダイナミックパッケージの販促は打ってこなかった。そんな状態の中としては、出だし良く予約が入り始めている」(コーポレートデザイン本部システム企画部システム企画チームの矢嶋健一マネージャー)。

 i.JTBのダイナミックパッケージのシステムは、選択可能な飛行機やホテルを全件検索して空き状況を一覧表示する必要があるため、システム負荷が高くなってビジー状態になりやすい。「既にシステムのチューニングを終えており、問題はほぼ解消できた。4月からは積極的に販促を展開していきたい」(矢嶋マネージャー)。

 ダイナミックパッケージという顧客にとっては聞き慣れない「新しい」販売形態に、旅行業界の熱い視線が集まっているのは確かだが、i.JTBによれば、「好きな航空会社と泊まりたいホテルを自由に組み合わせて個別のパッケージを作ること自体は何も新しい話ではない。当社が何十年も店舗で提供してきたサービスそのものだ。それがインターネットで自由にできて決済まで完了できるようになっただけとも言える」(eコマースカンパニーの吉田昌夫海外販売部長)。それだけに、ダイナミックパッケージのシステム開発では、既存の店舗向けの仕組みを多いに利用できたという。

 それでも業界の注目が高いのは「インターネットによる海外旅行の販売に限れば、現時点ではまだ業界の勢力図が定まっておらず、(新規参入企業を含めた)どの企業にもチャンスがあるからだ」(吉田部長)。一方で、国内旅行のインターネット販売では、JTBをはじめ、楽天トラベルやリクルートのじゃらんなど、主要プレーヤーが数社に絞られてきている。

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