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シマノ

低迷から一転、2ケタ増益へ

2007年3月23日(金)

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 2月27日の中国株下落に端を発した「世界同時株安」は、日本の輸出企業にも大きな影響を与えた。シマノ(7309)も無縁ではなかった。翌28日の取り引き中の株価は、前日終値に比べ260円安い3450円まで下落する場面があった。シマノの海外売上高比率が85%と高いことに加え、円高基調が嫌われ、海外投資家に売り込まれた。

2年連続「2ケタ減益」から一転 回復へ

 「世界同時株安」の約2週間前の2月13日、シマノは2006年12月期決算を発表した。連結売上高は1.4%の微増だが、経常利益は19.3%の減となった。2007年12月期は経常利益を前期比24%増の260億円、2ケタ増益を見込む。2005年12月期、2006年12月期とも経常利益は前期比で2ケタの落ち込みを続けていただけに、「シマノ回復」への期待は高まった。

 マーケットも反応し、2月16日には野村証券金融経済研究所が投資格付けを「3(中立)」から「2(やや強気)」に引き上げた。3400円近辺で推移していた株価は、昨年5月につけた最高値3820円、さらに4000円を意識した展開を見せていた。そこに同時株安の渦に巻き込まれた。

 3月に入ってからも、株価の方向性が定まらない。「円高基調が一段落した」と株価が上がっても、3700円近辺になると押し戻されている。利益確定を急ぎたい海外投資家と、下値を拾いたい個人投資家による“もみ合い状態”が続いている。

 一般的に、海外投資家たちの多くが5月に向けていったん“手仕舞い”に動く。今後、日本の株式市場から「買い手」「売り手」が減っていく中、株価は上に抜けるか、それとも底割れをするのか。シマノを取り巻くプラスとマイナス材料をさらってみる。

円高、米国景気は不安要因になるか

 事業環境は悪くない。2ケタ増益に最も寄与しそうなのが、昨年12月に投入したマウンテンバイク向けの駆動コンポーネント「XTR」シリーズだ。同社の最高級ブランドの1つで、今回、全面的に改良された。

 高級自転車の乗りやすさ、操作性は駆動系パーツの性能で決まる。これはパソコンとCPU(中央演算処理装置)の関係に似ている。エンドユーザーは駆動パーツのブランドで車体グレードを判断するため、自転車メーカー各社は高級車には「XTR」を採用する。シマノにとっては、一定の販売量が見込めるだけではなく、利益率が高い商品。2ケタ増益は決して無理な予想ではない。

 一方、決算発表後に出てきた新しい材料が「円高」とサブプライム(信用力に劣る顧客層向け)と呼ばれる住宅ローンの焦げ付き問題から生じた「米国の景気減速懸念」だ。売り圧力が強いものの、「円高に伴う販売経費の増加は、コストダウンと今年7月予定の商品値上げで吸収できる」と市場関係者は見ている。

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「シマノ」の著者

瀬川 明秀

瀬川 明秀(せがわ・あきひで)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ビジネスアソシエなどを経て、日経ビジネスオンライン開設後はオンライン編集がメインの業務。2012年からは日経BPビジョナリー経営研究所の研究員を兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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